インタビュー×温泉
インタビュー×温泉
大分県別府市にある“鉄輪温泉”は踊念仏などを伝えた一遍上人が開湯の祖と言われており、鎌倉時代から今も温泉地として栄えています。
別府は源泉数・湧出量日本一を誇り、別府湾から見られる湯けむりの立ち上る街並みは有名で、皆さん一度は見たことがあるのではないでしょうか?
そんな湯の町別府にある旅館にお話を伺いました。(インタビュー 2020/11/9)
別府の温泉
Q. 別府は全国的に温泉で有名な場所ですが、どんな特徴があるのでしょうか?
A. 別府の温泉は源泉数・湧出量ともに日本一ということもあり、塩化物泉や硫酸塩泉など様々な種類の温泉が湧き出ています。
温泉や旅館などが多くあり、温泉は別府の象徴ともいえるでしょう。
また、古くから湯治場としても栄えていました。
湯治
Q. 湯治とは聞き慣れない言葉ですが、どのようなことをいうのでしょうか?
A. 湯治はその名の通り温泉に入ることによって病気を治療するもので、1日に数回、20〜30分温泉に入ることを言います。
現在お客様の多くは関節などの神経痛で来られる方が多いです。
温泉の効果
Q. 温泉にはどのような効果があるのでしょうか?
A. 温泉の1番の効果はやはり体が温まることだと思います。体が温まることで血流も良くなるので、体にとてもいいようです。
特にここ鉄輪温泉は、源泉をかけ流しているため体の芯まで温まることができるので、温泉を出た後でもポカポカです。
さらに、温泉に入ることでリラックス効果があるため、疲れを取ることができ、皆さん体だけではなく顔色も良くなって帰られます。
現在の湯治
Q. 現在の湯治についてお聞きしてもいいですか?
A. 現在湯治だけをしている場所は昔に比べて減りましたが、宿泊と一緒に湯治をやっている旅館は今も数多くあります。
この「しんきや旅館」は昭和初期創業で、昔は長期滞在をする湯治目的の人が多かったです。
現在は長期滞在する人が減ったものの、1週間ほど滞在をする“プチ湯治”をするお客様もいらっしゃいます。
また、当館のように湯治をしているお客様に食事を提供する旅館もあります。
いつもとは違う、ゆったりとした時間の中で、その地の美味しいものを食べ、温泉に入る。この一連がより効果を高めると思います。
まとめ
温泉と免疫の関係で特に重要なのは、“温泉に入る”ことによるリラックス効果が挙げられると考えます。
いつもと違う“温泉に入る”ことによって気分転換や精神的な面でのリフレッシュをすることができ、日々の疲れやストレス発散にもなります。
さらに免疫は精神面に大きく左右されると言われています。
つまり、精神的な面において温泉は免疫に良い影響を及ぼしうると言えるのではないでしょうか。
また、温泉に含まれる成分は体温を長く保持する効果があると言われており、体温を長い間高く保つことによって血行を促進することができます。
血行がよいと免疫に大きな役割を果たすリンパ球が増加するため、血行を良好に保ち免疫に好影響を与えるという点においてもやはり温泉は効果があるといえるのではないでしょうか。