ここでは触覚について説明します。
皮膚にはこのようにたくさんの受容器が存在しています。
参照"触楽入門"P49
これらが外部からの刺激を感知することで脳にその情報が伝わり、 触覚、圧覚、痛覚、温覚、冷覚を感じる事ができます。
メルケル盤
ごく小さな力にも敏感で、
皮膚が0.05ミリ押し込まれただけで反応します。
また皮膚の浅い層にあるため、物体表面が皮膚に作る極わずかなへこみにも反応し、皮膚が押されている間はずっと反応します。
指先にはメルケル盤が密集しているため、物体表面でわずか0.7ミリの感覚を識別できます。
マイスナー小体
メルケル盤と同じく表皮と真皮の境界近くに位置していて、真皮側だが表皮が最も薄くなってるところにあります。
皮膚に何かが当ってへこんだり戻ったりする時に、コラーゲン繊維に引っ張られ、物理的に変形します。
そのため、
メルケル盤と違い、皮膚の押し始めと押し終わりに反応する。
マイスナー小体はゆっくりとした振動とすべり(速度)を検出します。
パチニ小体
真皮の比較的深い場所にあります
マイスナー小体と同様に皮膚が押された時と離された時だけ反応し、微小な振動に極めて敏感です。
200~300ヘルツの高周波の振動には特に敏感で、皮膚が0.00001ミリ動いただけでも感知できます。
ルフィ二終末
皮膚の横方向の引っ張りの感知に関わっている事はわかっていますが、
深い事はあまりよくわかっていません。
自由神経終末
感覚神経がそのまま枝分かれして皮膚内に入り込んでいるものです。
痛み、温度、かゆみ、圧力などを感じます。