看護師の方へインタビュー


仕事の概要を教えてください


医者の診療介助、患者の心体ケア、QCとよばれる看護研究、学会などへの参加があります。

「働き方改革」における働き方の変化があれば教えてください


日勤深夜を説明するグラフ 「働き方改革」による影響はあまり感じませんでした。時代というより、病院の経営方針によって、働き方が違います。
ある病院では、日勤深夜(グラフ参照)という、日勤と夜勤が重なるときがありました。その次の日は夜勤となり、昼に眠ることはできるのですが、ほぼ丸一日働くことになるので疲労が大きかったです。この仕組みは撤廃した方がいいのではないかと感じます。

今日における働き方の変化があれば教えてください


コロナ禍で、業務がとても増えました。防護服・マスク・眼鏡・手袋・フェイスシールドは必須で、何度も付け直したり、消毒したりする必要があるため、暑いうえに時間もかかり、大変です。
ICT化においては、カルテが電子化されたことが大きかったです。慣れるまでに時間がかかりましたが、慣れると時間短縮になり、とても便利です。
悪い面では、患者との触れ合いが減ったように思います。昔は、ストレッチャーの患者をストレッチャーごと散歩に連れていく・眠れないと訴える患者には、すぐ薬を渡すのではなく、足をお湯につけてあげる、といったことをよくしていました。
ですが今は、認定を取るための勉強が必要であったり、昔より研究がさかんであったりするため、患者との触れ合い以外の業務が忙しくなってしまったことが原因だと思います。

差別・ハラスメントの捉えられ方の変化があれば教えてください


昔の制服はスカートで、生地も薄かったため、屈んだときに下着が透けてしまうことはありましたし、患者からそういう目で見られることも、普通にありました。それを受けてか、最近は、パンツの制服が増えたように思います。
また、昔は、患者を愛称で「おばあちゃん」と呼ぶことがありましたが、今ではほぼ有り得ません。今は、基本「さん」付けとなりました。時代としても、患者が医者を選ぶ時代といえます。

育児・介護休業制度は知っていましたか?
また、利用したことはありますか?


知ってはいましたが、どちらも利用したことはありません。 育児においては、子どもが幼稚園に上がるまで、ちゃんと成長を見ていたかったので、一度離職しました。ですが、利用している同僚はいました
介護においては、今働いている病院の看護師が少ないので、実際取ることができない状況です。

この職業の今後について、思うことを教えてください


看護師という職業がなくなることはないと思いますが、出世には、スキルアップが必要になってくると思います。スキルアップとは、先述しましたが、認定という仕組みができたため、それの取得のことです。
また、ICT化の影響を受けて、医療事務は減っていくのかなと思います。

まとめ

・働き方改革の影響は少なく、時代というより、各病院で働き方が違う
・制度が整えられても、職場環境が整っておらず、結局制度を利用することができない人がいる
・これからは認定取得が必要となるが、ぜひ患者との触れ合いにも力を入れてほしい

働き方改革

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