まとめ
松山「長時間労働の是正という面で、会社での労働時間を短縮したとしても仕事の量は変わらないから残った仕事は家に持ち帰ることになってしまうよね。これを根本的な部分から解決するためにはまず仕事の量を減らすというところに焦点を当てるべきだと思う。」
森澤「確かに。一括採用をすることによって仕事の内容が曖昧になってしまうという部分が日本型雇用に多い長時間労働のひとつの原因だった。最近は少なくない企業がこれを改善しようと雇用形態を見直しているね。」
甲斐「『労働』という生活に密着したものを変化させることは恐怖を伴うし、結果がすぐ反映されることもないかもしれないけど長い目での発展を考えると改革を進める勇気を持つことが必要だと思う。 SDGsやジェンダー問題は近年急速に変化しているし、コロナ禍も相まって変化せざるを得ない状況も多くあったはず。変えるなら今がベストじゃないかな。」森澤「コロナ禍と言うと最近増えているテレワークで仕事の進捗がわかりにくいという欠点もあったね。やるべきことを明確にしておくということは効率を上げるだけでなく仕事を可視化して把握するするという面でも必要になってくる。」
松山「同一労働同一賃金は年功序列の影響が色濃く残る日本にとっては新しい雇用形態は革新的だよね。非正規雇用者への対応も良くなるのでは。」
甲斐「働き方改革を『楽に働くため、労働環境を改善するため』ではなく『より効率的に働くため』と捉えている人が少ないから進まないのではないかな。働き方改革についてより知る機会が必要だよね。効率化を考える以前のフェーズから、まだ進めていないことは大きな問題だと思う。」