フランスのピカール
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フランスの冷凍食品
みなさんが抱くフランスのイメージの中で、「冷凍食品」というワードは出てこないかもしれません。 しかし、実はフランスは世界有数の冷凍食品大国です。
フランスには、約50年前に操業を開始した「Picard(ピカール)」という冷凍食品専門スーパーがあります。 日本にも、高級冷凍食品スーパーとして進出しました。 ピカール製冷凍食品の味や見た目はもちろん、地球環境にもやさしい商品づくりが行われているため、ピカールは日本でもフランスでもとても人気となっています。
次にピカールはどんな会社なのか、見ていきましょう! ピカール代官山店で取材した内容を参考にして、ピカールの魅力を紹介します。
ピカールの人気の秘密
家庭で楽しめるフランス料理
外へ出かけずに本格的なフランス料理からパーティー料理、フランスの庶民的な家庭料理まで楽しめるということが人気の理由の1つになっているようです。 自分で作ると手間がかかるような料理でも、解凍したり温めたりするだけで簡単に楽しむことができることは大きな魅力でしょう。 また、人気ナンバーワンと評判のクロワッサンは小麦粉、砂糖、卵など、すべてフランス産のものを利用しています。
パンも冷凍される時代になりました。が、海外の主食はパンなので、日本でご飯類が冷凍されるのと同じ感覚です。
クロワッサンは第2位の商品よりもはるかに人気です。 その差はなんと、95票、ほぼ100票!
クロワッサンは非常に人気なので、他の商品に比べて広く売り場が確保されています。
店員さんもイチオシの商品です。
イートイン限定で、サクサクのクロワッサンが食べられます。
※一部の店舗のみにイートインスペースが確保されています。
クロワッサン以外にも、日本にはないたくさんの冷凍食品が販売されています。
素材も売られている
ピカールでは、完成した料理だけではなく素材も人気です。 白いんげんやアスパラガスなどの農産品、ロブスターやサーモンの切り身などの水産品、さらには未調理のフォアグラまでもが販売されています! 冷凍素材のメリットは、栄養を損なわずに長期保存できるという点と、前処理が必要ないという点です。 そういった点からも人気になっています。
環境に優しいBIO食品の利用
BIO(バイオ)食品とは、日本でいうオーガニック食品というもので、農薬や化学肥料を一切使わない食品のことを言います。 ヨーロッパ共通の認証である「ユーロリーフ」マークや、フランス農業・食料省の独自認証である「AB(Agriculture Biologique)」マークが付けられて販売されています。 2018年時点で農林水産省がまとめた調査では、約1,850億円といわれる日本の有機食品市場と比べて、フランスのバイオ市場は、2018年段階で97億ユーロ(約1兆1,640億円)と遥かに大きくなっています。
フランスの公益団体である有機農業開発促進機関(Agence BIO)の調査によると、フランス人の88%が過去にバイオ商品を購入した経験があり、また、71%が自分と家族の健康、そして地球環境への配慮のため、月に1回以上バイオ商品を購入していると回答しています。 近年は若者たちもバイオ食品に対する関心が高まっていると言われています。 このように健康や環境に気を配った商品を販売していることが人気の秘訣だと考えられます。
試食会
イートインスペースでピカールの料理を食べてきました。
どの料理もおいしくいただきました。 オレンジを丸ごと3つ使った搾りたてのジュースもいただきました。
ピカールという冷凍食品専門店では、家庭でもフランス料理を楽しめるような工夫がなされています。 加えて、普段の料理で使える食材も販売されており、人々の健康や地球環境にやさしいバイオ食品を使用しています。