では、具体的に生産に必要な資源の量をみていきましょう。
見てきた通り、昆虫は養殖をするさいに必要な資源(水や飼料)が少なくても育つので、様々な分野への転用が期待されています。
例えば、昆虫食の「宇宙食」としての利用です。宇宙を何年も旅する宇宙船が開発されれば、宇宙船内での食糧は保存食だけでは足りません。そこで宇宙船では、食料を宇宙船内で生産する、いわゆる自給自足が必要だといわれています。狭い宇宙船でも、少ない資源でかんたんに育てられる昆虫は、宇宙での貴重なタンパク源になるのではないかと言われているのです。