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東京都豊島区

なぜ豊島区を選んだのか

東京都豊島区は東京都23区のなかで唯一消滅可能性都市に入った自治区だったので調べてみると、消滅可能性都市に入っていた状況から人口が大幅に改善されていたことを知ったので、成功例として載せようと思い選びました。

豊島区の人口減少対策

東京23区で唯一消滅可能性都市に入った豊島区は、すぐに要因を分析するチームを立ち上げ、対策を打ち出していきました。
そこで消滅可能性都市に入ったことをきっかけに政策を転換し、対策の4つの柱「子どもと女性にやさしいまちづくり」、「地方との共生」、「高齢化への対応」、「日本の推進力」をつくりました。
このチームは、消滅する可能性があるといわれる原因を「若年女性の転入が大幅に減少するからである」と結論付け、「子どもと女性にやさしいまちづくり」をスローガンに施策を進めました。
具体的には、保育所待機児童をゼロにすることや全ての小学校・中学校で夜7時まで学童保育を実施するなどを行いました。
その結果、保育所待機児童は2017年、2018年、2020年でゼロを達成しました。
若年女性人口も2014年の4万5520人から、2018年には4万8055人と約2500人増加しました。

また豊島区は子育て、女性目線の施設の充実にも力を入れています。
例えば2019年に開設した「としま区民センター」では子育て世代のお出かけに便利な「パパママ☆すぽっと」や、公共施設の中でも最大規模の女性トイレがあり、子育て世帯や女性が利用しやすい施設となっています。

国際アート・カルチャー都市構想実現戦略

豊島区は消滅可能性都市に入ったことで、「国際アート・カルチャー都市」をつくることを宣言しました。
そして2020年を中間目標として、豊島区国際アート・カルチャー都市構想の将来像である「まち全体が舞台の誰もが主役になれる劇場都市」を目指し、「実現戦略」(具体的な戦略)を制定しました。
その1つが豊島区庁舎です。49階建ての庁舎の上半分を住宅、下半分を区が使っていて、敷地の6割を区が所持していたので借金を作らず建設しました。
元の庁舎跡には、自治体と民間の3つの建物と8つの劇場がある「Hareza池袋」ができ、「国際アート・カルチャー都市」の拠点になってほしいという思いが込められています。

豊島区庁舎
豊島区庁舎(1階の一部と3~9階が庁舎、11~49階が民間住宅になっている)

Hareza池袋
Hareza池袋

市役所と住居が同じ建物内にあるのは斬新だね!

より身近に政府と関われそうだね。

SDGsを通して「国際アート・カルチャー都市」の実現を目指す

豊島区は、東京都で初めて「SDGs未来都市」「自治体SDGsモデル事業」で同時選定されました。
「SDGs未来都市」は、SDGsの達成に貢献する優れた自治体が選出され、豊島区が選定された2020年度は豊島区を含めて33自治体が選定されました。
「自治体SDGsモデル事業」は、「SDGs未来都市」の中で、特に先導的な取り組みをした自治体が選定され、2020年度では豊島区を含めて10自治体が選定されました。
事業の例として池袋駅周辺の4つの公園を中心としたまちづくりを行いました。
4つの公園の運営団体を連携し、「新たな交流、表現、にぎわい」を創出し、電気バスで各拠点を回遊するようにしました。
連携している4つの公園は池袋西口公園、南池袋公園、中池袋公園、としまみどりの防災公園で、バスは、民間により運営されていて災害時には非常用電源としても活用されています。

池袋西口公園

南池袋公園

池袋西口公園(上) 南池袋公園(下)

池袋西口公園には本格的なクラシックの演奏などが可能な野外劇場があり、東京芸術劇場などと連携してイベントを展開しています。
南池袋公園には、区民、来街者のオアシスとなっている芝生が一面に広がっており、災害備蓄倉庫や1000台入る地下駐車場も併設しています。

「暮らし」に根付いた政策を人々が魅力に思ったから人口が増えたのだろうね!

公園に防災倉庫などの施設が整っているのは安心できるね!
この公園で地域間での交流も広がりそうだね。

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