これまでの「情報」、重要な観点
「情報」について
「情報」とは?
現代の社会ではインターネットや通信端末が身近であり、教育や文化、経済などにも影響を与える情報社会となっている。さまざまな問題を解決するにあたってプログラミングやデータの活用が重要視したコンピュテーショナルシンキング(計算論的思考)が必要不可欠となっている。そのため、現代社会で必要なスキルであるコンピュータ,プログラミング,ネットワーク,データ活用などといったコンピュータを使用した複数の分野を高校で学ぶ教科を「情報」という。
「情報」の重要な観点
「情報」は1998年7月9日に『各学校段階・各教科等を通じる主な課題に関する基本的考え方の1つとして「情報化への対応」をあげ、高等学校においては、教科「情報」を新設し必修とすること』とされていた。また、2022年度から高等学校で年次進行で実施している新学習指導要領には、情報及び情報手段を主体的に選択し活用していくための個人の基礎的な力を必要とする「情報活用能力」が言語能力と同様に「学習の基盤となる物質能力」と位置付けられた。
「情報活用能力」には、情報の収集・整理・発信が重要視される「情報活用の実践力 」と情報の理論や方法を理解する「情報の科学的な理解」、情報社会の影響や役割、モラルを理解する「情報社会に参画する態度」の主に3つの観点が重要視されている。
これまでの「情報」
2003年に情報活用の実践力を学ぶ「情報A」、情報の科学的な理解を学ぶ「情報B」、情報社会に参画する態度を学ぶ「情報C」が追加された。その後2013年に「情報A」「情報B」「情報C」が、「情報活用の実践力」と「情報社会に参画する態度」を重要視した「社会と情報」と「情報活用の実践力」と「情報の科学的な理解」を重要視した「情報の科学」に改訂された。しかしながら、近年のSociety5.0化に伴って3つの観点が全て重要されたため、基礎的な「情報Ⅰ」と実践的な「情報Ⅱ」に改訂されたのだ。