農業用ドローンの活用
農業の現場で使われるドローンの総称です。 農薬を散布したり農地を空撮したりするために使われます。玩具用やレース用の者と比べると、とても大きく、20kgになる機体もあります。
農林水産省の統計によると、農業用ドローンの登録数は増加傾向にあることがわかっています。2016年の登録数はほぼゼロに近い状態でしたが、2018年には1,000台を超える台数が登録されました。
また、農業用ドローンの登録数が増えるにつれて、認定者数も急速に伸びています。2016年は1,000人に及ばない人数しか認定を受けていませんでしたが、2018年には5,000人に迫る勢いで認定者が増えました。
さらに、農業用ドローンの販売事業を展開するメーカーも増えているため、今後も農業用ドローンの普及が加速的に伸びることが予想できます。
農業用ドローンは、主に2つの使用用途があるのでそれを説明します。
農業用ドローンには、農薬などの液体を散布する機能が搭載されています。機体にはタンクが積み込まれており、農薬を入れて操作するだけで空中から圃場に散布できます。1度に飛行できる圃場の広さは1ヘクタール程度です。
ただし、飛行時間や面積は、ドローンのタンクの大きさやバッテリーの容量などの性能に左右されます。ドローンには、機体の位置情報を正確に知るためにGPSなどの技術が導入されており、直進や右左折、ターンなどの操作が可能です。
農業用ドローンは、水田の播種にも利用できます。タンクに種子などを入れて操作するだけで、水田への種まきをスピーディーに行うことができます。平坦な水田での作業だけでなく、中山間地域での播種にも有効です。
現在、農業関係者の高齢化が進んでいる中で、ドローンを用いて、今までより簡単に農業することができるようになる技術なので、とても将来性のある技術だと思いました。