郷倉とは
郷倉は、江戸時代に領主に納める年貢米や凶作に備えての貯穀、飢饉のときの
非常救済米や貸し付け米を補完するための倉庫で、庄屋が管理していた。
「千石米どころ」と呼ばれるほどほかの村よりお米のとれた瀬名に
この郷倉が建てられた。
江戸から明治にかけ、人々の税が年貢米からお金に変化したため、
役割を終えた郷倉は、ほとんど取り壊されてしまった。
しかしそんな中で、瀬名の郷倉のみ、取り壊されなかった。
それだけでなく、こんなにきれいに形が残っているのは奇跡といえる。
現在は民俗資料館として、近世の農民の姿を知るための貴重な資料となる
農具や生活用品が収蔵されている。