SAMPLE COMPANY

株式会社フォースティック



観光地のゴミ問題を解決するために、実際に観光地にスマートゴミ箱「SmaGO」(スマゴー)を設置している株式会社フォーステック様に取材をおこないました。

私たちは、表参道を訪れた際に、歩道にスマートゴミ箱が設置してあることに気が付きました。
このゴミ箱は普通のゴミ箱とは異なり、ゴミ箱の上に太陽光パネルがついていたり、オシャレなデザインが印象的で大変興味を持ちました。そこで、このゴミ箱を設置している株式会社フォーステック様にご連絡をし、Web会議システムで詳しくお話をうかがいました。

 
このゴミ箱の一番の特長は何ですか?
ゴミ箱の上に太陽光パネルが設置されていて、太陽光で発電した電力を使ってゴミを自動圧縮することで、より多くのゴミは入り、ゴミ箱からゴミがあふれにくくなり、また、収集頻度が少なくて済むという特徴があります。さらに、クラウド上でリアルタイムにゴミの状況が把握でき、収集時期が明らかになることで効率的な収集作業が可能になります。
スマートゴミ箱の設置によって収集頻度の変化はどれくらいありますか?
ゴミを5分の1に圧縮することによって収集頻度が軽減され、表参道では1日に3~4収集集していたのが、1日に1回の収集で済むようになり、収集回数を約75%削減できる効果がみられています。
スマートゴミ箱設置の背景はどのようなことですか?
スマートゴミ箱は、アメリカ(ボストン)のビックベリーという会社が20年前から作成していて、それを日本を含むアジア圏の専売代理として販売しています。 スマートゴミ箱を日本に持って来ようと思ったきっかけは、社長が海のゴミが増えていることを感じたことから始まりました。海のゴミは街から流れてくるため、街のゴミを無くすことがきれいな海を守ることに繋がると考えたからです。日本の街や観光地にはゴミ箱が少なく、ゴミが行き場を無くしポイ捨てされるため、街や観光地にゴミ箱を設置しようという思いから始まっています。2019年にアメリカからスマートゴミ箱を取り入れ、2020年に初めて表参道に設置し、そこから事業が始まっています。
どのようなことを意識してデザインを決めているのですか?
協賛企業が協賛費用を出資することで、ゴミ箱にデザインとして広告が出せます。そのため、ゴミ箱のデザインは、協賛企業や設置場所の自治体が決めて作成することが多いです。依頼があればデザイン会社と共にデザイン作成することもあります。 その中で、地域にあったデザインと外国人観光客にもわかりやすい分別を意識しています。外国人観光客の中には分別を知らない人もいるので、デザインを工夫することで分別率が高まることを特に意識しています。実際に、きれいなラッピングデザインは、ゴミに対する意識も向上し分別率が高くなっているという結果も出ています。
設置場所はどのように決めていますか?
スマートゴミ箱の設置は、ゴミの課題があって困っている自治体、観光地や観光施設から問い合わせや依頼があった場所におこなっています。 人が多いところはゴミが多く出るため、人が集まる場所を重点的に設置しています。都内だと表参道や東京ドームシティ、京都などの観光地に設置しています。これらの場所は、もともとゴミ箱があった場所なのですが、頻繁にゴミがあふれ収集効率が悪いため商店街の方々が困っているという話をいただいてスマートゴミ箱に置き換えました。他にも、大阪の道頓堀は食べ歩きで出るゴミが多いのにゴミ箱が無かったため、きれいな街づくりを目指しスマートゴミ箱を導入しました。共通して言えることは多くの人が集まる観光地に集中してスマートゴミ箱を設置しています。
今後、分別の種類を増やす予定はありますか?
もともと分別を制限しておらず、その地域の特色(どのゴミがよくでるのかなど)を意識して分別表示を設けているので、分別種類はエリアによって変えています。また、自治体のルールに従った分別表記にしています。 例として、お祭りイベントの会場に設置する場合は、多く排出されるプラスチック容器、ペットボトル、缶に分別したりしています。
スマートゴミ箱設置の周知はどのようにしていますか?
PRタイムズ(*)というプレスリリース配信サービスがあるのでそこにアップする、自社のWEBサイトに掲載するなどしています。 さらに、自治体にスマートゴミ箱を導入するとセレモニーがおこなわれることがあり、地元のメディア(報道番組、新聞記者)がセレモニーの取材に訪れテレビや新聞で周知されます。 また、雑誌の取材や展示会参加は積極的におこない知ってもらう機会を増やしています。先日は大阪万博に出展しました。

(*) 登録されている媒体、記者・編集者の会員ネットワークにプレスリリースが配信できる会員制のサービス
スマートゴミ箱以外の環境に関する事業はおこなっていますか?
主力サービスはスマートゴミ箱の販売とゴミ箱への広告費ですが、その他にゴミ袋の販売をしています。 素材を石油由来のプラスチックではなく、地球上にかなり膨大にあり環境負荷の小さい石灰石由来の素材のゴミ袋を株式会社TBM様と一緒につくっています。 今後は、集まったゴミを資源にする取り組みをおこなっていく予定で、ゴミをゴミとしない社会を目指しています。

取材に応じてくださいました岡田様、森下様ありがとうございました。

インタビュー後の感想


スマートゴミ箱は、自動圧縮によってゴミ箱からゴミがあふれにくくなる、収集頻度が少なくて済む、収集時期が明らかになるという特徴があり、観光地のゴミ問題を解決するにあたり、ゴミ収集の人手不足や予算不足を解消できる素晴らしいゴミ箱でした。
特に観光客が集中しゴミの量が増加している観光地に設置することで、ゴミ問題解決に大きな効果が現れると考えます。さらに、太陽光パネルを使用し環境に配慮した仕組みになっていること、分別は臨機応変に対応できることで、設置場所を問わずどの観光地にも設置できると考えます。