Englishsitemapprint this page
HOME>学ぶ>浄水技術>おいしい水づくり>高度浄水処理(オゾン接触池)


高度浄水処理(オゾン接触池)


千葉県水道局では、国の水質基準より厳しく設定した独自の水質目標を達成するため、高度浄水処理 の調査・研究などを行い、浄水場で「より安全でおいし水」を作る取り組みを 進めていました。
そのなかでも、このページでは高度浄水処理について紹介します。

浄水場へ高度浄水処理の導入
千葉県水道局では平成19年より稼働している「ちば野菊の里浄水場」へ高度浄水処理を導入しています。
この概要については、こちらのページで説明していますので、まずはこちらをご覧ください。 それでは、この仕組みについて詳しく説明していきます。

高度浄水処理とは、オゾン接触池と活性炭吸着池を組み合わせた水処理技術のことをいいます。
この2つの組み合わせによって、水をさらにおいしくしていくことができます。
これら2つは、必ずペアで導入されます。言い換えれば、オゾン接触池があるならば、活性炭吸着池がなければならないということです。
このことは、これからの説明を見れば理解できると思います。

まずはオゾン接触池から解説していきます。

オゾンとは、空気中の酸素が酸素原子が2つ集まって構成されているのに対して、酸素原子が3つ集まって構成されたものです。非常に強い酸化力があるため、殺菌、脱色、脱臭、有機物の分解などの作用があります。また、空気中ですぐに分解され、毒性があり、人体に有害でもあります。
浄水では、これらのオゾンの特性を利用します。


オゾン発生装置の仕組み



オゾンを発生させるには、空気中の酸素を利用します。
空気中の酸素をオゾン発生器(オゾナイザ)を通して無声放電をします。
無声放電をすると、酸素分子が2個の酸素原子に分解します。分解された酸素原子は、それと同時に3つの酸素原子からなるオゾンとして再結合します。
このようにしてオゾンを発生させるのです。
オゾンは気体では淡青色を示します。写真にもうっすらとオゾンが発生しているのが確認できるはずです。
発生させたオゾンは、そのままオゾン接触池の散気管(細かい泡を出し、より多い表面積でオゾンと水を接触させるための管)へと送られ、出てくるオゾンによって水中の有機物を酸化させます。
酸化し分解された物質は、この次に説明する活性炭吸着池で吸着されます。

〜用語解説〜

無声放電
高電圧の電気をかけて、火花を伴う放電を行うこと。「無声」とは火花の音がしないこと。







ページ上部へ