ブラジルの人々の生活 page. 1

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〜生活とブラジル音楽〜

 ブラジル人の「生活」を「音楽」と関連付けて考えるときに意識しなくてはならないのはやはり「カーニバル(Carnival)」である。「カーニバル」とは、世界的に有名なブラジルのお祭りの事で、2月または3月に「灰の日」の明け方までの4日間に渡って開かれる。この祭りの間、人々はパレード・ダンス・サンバやコスチュームなどで大いに盛り上がる。カーニバルが開かれている時には大抵の店が閉店していて、まさに国民全員で参加し、盛り上がることのできるイベントである。

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Q1. カーニバルはもともとどのようにして発生したお祭りなのですか?

A1. カーニバルの語源はラテン語のCaro Vale、もしくはCarnem Levere(いずれも肉を断つという意味)であると言われています。これらの根本的な起源は古代ギリシャやローマ人が行っていたお祭りです。この文化がローマ・カトリックと融合し、ブラジル独自の「カーニバル」が生まれたと考えられています。これは、昔カトリックの国でブラジルのカーニバルと同じように四旬節の前におもいきり騒ぐ習慣があったからです。

Q2. コスチュームとはどのようなものを着るのですか?よく肌を露出した女性ダンサーを見ますが、ブラジルは「性」に関してオープンなのですか?

A2. 男性も女性もとにかく派手で目立ちやすい衣装を着て、カーニバルを盛り上げます。露出の多い女性ダンサーは、「性へのスタンスの現れ」というよりは「お祭り騒ぎを盛り上げ、とにかく目立つ格好」の結果の一つだと思います。

Q3. サンバについてはわかりましたが、ボサノバはどのような人々によって演奏され、聴かれているのですか?
A3. ブラジルは他の南アメリカ諸国と同様に国内の貧富の差が激しいことで知られています。その中で、ボサノバは比較的に中級階級の人々によって楽しまれてきた傾向があります。