■ その他
先日ノーベル化学賞を受賞した研究は、実は大いにレアメタルにも関係しています。
とあるブログメディアによると、その研究成果とは
ベンゼン環などの「炭素をつなぐ」ための新たな化学反応(クロスカップリング)、
およびそのための触媒(パラジウム触媒)を開発し、
これまで合成が事実上不可能だった有用物質(医薬品や機能性材料)を
効率的にかつ自由度高くつくりだすことに成功した
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ということです。
カップリング反応 (coupling reaction) とは、2つの化学物質を意図的に結びつける反応のことです。
従来はクロスカップリングを行うためにはコストが高いレアメタルを必要としていましたが、
レアメタルを用いなくても行えるという方法を立命館大学が開発したそうです。
その方法とは、
ヨウ素を触媒として用いる というものです。
この方法を用いた場合の日本のメリットは、
日本はヨウ素の生産量が世界で2番目、千葉県は世界一のヨウ素産出地なので
触媒にかかっていた高いコストを下げることができ、
さらに反応でできた物質は高収率となります。