倒れている人で意識がなかったり、脈がなかったりする場合、
意識障害や
呼吸停止、
心停止が生じて
いる事があります。
このような状態になると下顎をささえている筋肉の緊張が失われ、
舌の根元が沈下し、
気道の閉塞が
生じてしまうため、
気道を確保する必要があります。
まずは、意識があるか、呼吸はしているか、をすばやく確認しましょう。
意識を確認するときは、
倒れている人の額に手を置き、肩を2回軽くたたいて、「
分かりますかー?」と声をかけます。
このセットを
3回行ってください。
この時1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と声を大きくして
いきます。
3回声をかけ終わっても反応がない場合、意識がないと見なし
ましょう。
呼吸を確認するときは、倒れている口元に頬を近づけ、息が
当たるかを
3秒間確認します。
そのとき同時に、胸が上下しているか、息をしている音が聞こえ
るかも確認します。
「
感じる、
見る、
聞く」が大切です。
意識、呼吸がない場合、ただちに
気道の確保を行います。
片手を額に当てて、もう一方の手の人差し指と中指の2本をあご
の先に当てます。
そして、これを持ち上げ、
気道を確保します。
このとき、頭を無理に反らせないようにしましょう。
ここで、呼吸がない場合、ただちに
人工呼吸
を行ってください。