情報化社会の光と闇
-Merit and Demerit of Information Technology-
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情報の発信

動画投稿サイトについて

ホームビデオ、というものを撮っている家庭もあるのではないだろうか。その撮られたビデオは(大抵が子供の成長記録だ)大切に保管され、子供の結婚式の時などに晒され(?)る。さてさて、このホームビデオは家族だけのものだが、情報化社会はそんな個人で撮影したビデオ(ホームビデオに限らず)を手軽に全世界に向けて発信することを可能にした。それが動画投稿サイトである。

動画投稿サイトとは、文字通り動画を投稿するウェブサイトである。おまえは何を言っているんだ、と言われるかもしれないが、その通りなのだ。利用者はサイトに利用登録をし、自分の持っている動画を自由に投稿できる。そして他の利用者はそれを自由に閲覧することができる(動画の投稿は大抵、利用登録をしないとできないが、視聴に関しては登録が必要なサイトとそうでないサイトがある)。サイトによっては投稿した動画に閲覧制限をかけ、特定の利用者や利用者で作られる集団に所属している人などにのみ閲覧を許すシステムを採用している所もある。

視聴の際には一般的にストリーミングという手段を採用しており、二回目以降の視聴はより迅速に行うことができる。

しかし問題も少なからず存在する。まず初めに、特に閲覧に利用登録の必要のないサイトでは、未成年者に対して不適切な動画が投稿されて未成年者でも自由に閲覧できる、という状況が発生することがある。その場合は、各利用者がサイト運営側に対して不適切な動画を報告し、運営側が削除又は未成年でない登録者にのみ閲覧を許可するシステムを採用する、などの対策がとられる(しかしながら閲覧に登録が必要なサイトでも、生年月日を偽って入力すればいいだけで、登録の有無の問題ではない)。

次に、著作権法の問題である。利用者が録画したテレビ番組や、所有しているCDの音楽等を加工して権利者の許可なくアップロードしてしまうという事例だ。特に後者は、音楽を動画に加工して投稿するため、違法アップロードの発見が難しくなってしまうことがしばしばある。これに対する対策としては、テレビ番組の映像やCDの音楽等に違法アップロードを禁止する信号を付け加えておくことである。この信号があると拡張子(拡張子に関してはテーマ「プログラムの進化」内に置いて詳述)の変換等ができなくなったり、動画投稿サイトにアップロードされてもすぐに権利者が発見できたりする。 (なお、テレビ番組に著作権の信号を付けるという芸当は技術の進化に伴うアナログ放送からデジタル放送への移行によってもたらされたものなのだが、こんな事の為に使わなければならない。悲しいことだ)

以上問題点について挙げてきたが、兎にも角にも、こういった動画投稿サイトの利用数は新しいビジネスチャンスとみて参入する企業も少なくない。それほどにまで注目されている新しい産業なのだ。今までに利用したことのなかった方々も、これを機会に現代の流行に乗ってみては如何だろうか。(流行の波に乗るのは結構だが、くれぐれも流されて問題を起こすことのないように!)

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