私たちが文字の歴史から一つ学ぶとしたら、それは文字は無言の絵から進化してきたものではないということです。
文字は実際の話し言葉を絵で表現するものとして始まり、数千年間はずっとそのままでした。フランスの哲学者ヴォルテールは「文字は音声の描写である」と十八世紀半ばに言いました。
しかし、そこから250年以上経ち、電子改革も経た現在、文字が人間が紙に記すためのみのものをも超えつつあることを、誰もが認めるでしょう。文字は長い時を経て、とうとう独り立ちしようとしているのです。
そんな文字の現代における問題点と文字の将来について見ていきましょう。