速記法と視覚言語

速記法

速記法とは、一般の文字や単語を表す特別な記号や略語を使いながら速く書く方法です。人の話す言葉を書き取るときに使う特殊な方法で、議論の場などで記録をとるときに使用されます。速記法の開発は中世までさかのぼりますが、近代の発達した速記法は、17世紀にアメリカで「近代速記の父」と呼ばれたジョン・ウィリスによって初めて開発されました。日本では明治時代に帝国議会で使われたのが最初だといわれています。

視覚文字

また、1970年代に世界的に海外旅行者数が増えると、どの国も、誰にでもわかる記号、つまり、言語をベースにした表意文字記号ではなく、絵文字を使って場所を知らせる必要性があると感じました。こうして、国際的な記号文字が造られ、世界中で使われるようになりました。これは、空港や駅などの国際的な場面ですぐに認識できる対象物や場所を表す非常に限られた「語彙目録」を使って、普通の文字で書かれた情報の伝達を補うものです。これらはピクトグラムともよばれます。

▲視覚文字の例。ほとんどの人が何を表しているのか直感的に理解できる。