腕組みを見ると、大体の人は威張っている、怒っているという印象を持つと思いますが、実は「威圧的腕組み」「防衛的腕組み」「慰め的腕組み」という3つの心理的意味があります。 腕の位置が高くて組み方が浅く、胸を張って腕組みをするのが「威圧的腕組み」です。「威圧的腕組み」とは高い地位の人がとるポーズとされています。例えばドラマなどで女性がデートに遅れた男性に怒っているシーンでは、女性が腕を組みひじを張っているポーズをとることが多くみられます。その場合、腕組みをするポーズから男性よりも女性の方が上の立場にあるということがわかります。
腕の位置が低く、組み方が深いのが「防衛的腕組み」です。「防衛的腕組み」とは、腕を組むことで他人の侵入を拒んでいる、つまり拒否サインを表しています。不安感や緊張感を抱き、他人との無駄な関わりを避けたいということがよみとれます。
腕の組み方がさらに深く、両手で両肩やわきの下を抱くように腕を組むのが「慰め的腕組み」です。母親の腕に抱かれていたように腕を組むことにより、不安や寂しさを和らげています。 これら三つの腕組みは、その心理状況によって腕の組み方が違うので、よく観察すれば、相手がどのような意味を込めてその腕組みをしているかを知ることができます。 |