私たちにとって非常に身近な天体といえば、真っ先に思い浮かぶのが月でしょう。月はいつも私たちを見守り続けてくれている大切な存在です。月は太陽系で一番小さい衛星です。
月はいつも同じ表情をしています。それは、月が地球の周りを回るとき、つねに同じ面を地球に向けているからです。地球からの距離はおよそ38万kmです。
嵐の大洋
月面で一番大きな海で、面積は210万2000平方kmあります。南東に伸びており、東側で雨の海とつながっています。一番北側にある部分を露の入江といいます。
雨の海
面積は83万平方kmあり、嵐の大洋に続いて二番目に大きい海です。この雨の海の周りには、アルプス山脈(全長250km)、コーカサス山脈(全長520km)、アペニン山脈(全長600km)、カルパチア山脈(全長400km)という4つの山脈があります。そのため、境界線がはっきりしています。また、雨の海の北西部分には円形の地形があり、虹の入江と呼ばれています。
虹の入江
雨の北西部分にある円形の地形で、直径は260kmあります。北半分はジャラ山脈にやって囲まれています。
寒さの海
北極の近くにある海です。面積は43万6000平方kmもあります。
晴れの海
月面では最も目立つ海の一つで、円形をしています。面積は30万3000平方kmもあります。
静かの海
晴れの海の南東に大きな海で、面積は42万1000平方kmもあります。この場所はあのアポロ11号が着陸し、人類が初めて立つた場所でもあります
神酒の海
静かな海の南側に位置する海です。面積は10万平方kmもあります。
豊かの海
静かの海の南東側にある海で、面積は32万6000平方kmもあります。
危難の海
月の表面側のいちばん東に見える円形の海です。直径は570km、面積は、17万6000平方kmあります。
モスクワの海
月の裏側にある海で、1959年に初めて月の裏側を撮影した旧ソ連のルナ3号が発見して、この海が名づけられました。
月の起源
月が生まれてたのは約45.5億年前だと言われています。
月の生まれ方にもい色々な仮説がありますが、中でも実験やシュミレーションなどで現在最も有力な説です。それがジャイアントインパクト説です。
ジャイアントインパクト説
… 今から45,5億年前の原始の地球に火星サイズの天体が斜めに衝突して、放出された物質が冷えてかたまり月になりました。
皆既月食
太陽と地球と月が一直線で並ぶ時に、月が地球の影に入り見えなくなります。その 時に、屈折や散乱した光が届くため、皆既日食の時に赤く月が見えます。
そして、右の写真が皆既日食の時のものです。赤くなっているところが地球の散乱して光が届くため赤く見えます。この皆既月食は2014年の10月8日に取った写真です。次に皆既日食が見られるのは、2015年の4月4日に日本全域で見られます。
金環日食
太陽と地球と月が一直線で並ぶとき、月が太陽を隠して見えなくなります。その時に太陽に月が重なった状態を金環日食と言います。またこの金環日食は太陽と月が重なった時にリングに見えます。写真は2012年5月12日のものです。