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日本が援助をする理由は、豊かな国が貧しい国を助けるというだけではありません。私たちの食べ物や石油などの資源といった身の回りの多くのものが、開発途上国から運ばれています。
日本の政府開発援助(ODA)は、1954年10月6日にコロンボ・プランに参加したことから始まりました。世界には約67億人の人口がおり、そのうち約10億人が飢餓や貧困に苦しんでいます。
さらに、環境やエイズ問題など、地球的規模の問題など、これらの問題の解決に向け、ODAを通じて貢献していくことは国際社会の一員として重要なことなのです!
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資源や食料の多くを海外からの輸入に頼っている日本にとっては、ODAを通じて途上国の発展をお手伝いし世界の安定と平和につなげていくことは、日本の国の利益にもつながるのです。 |
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開発途上国が、日本の、そして世界の大切なパートナーだからこそ、積極的に援助をしていく必要があるのです。 |
また、貧困はテロや紛争などの根本的な原因にもなり、そのような開発途上国によくある問題として、エイズなどの病気の流行が挙げられます。その解決のためにも、日本だけでなく世界規模で、支援が行われています。 |
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日本も戦後は世界中の国々から援助を受けて復興したのじゃ。世界銀行から借りたお金で東海道新幹線や東名高速道路が完成したのだぞ!そして日本が借りたお金を全て返済したのは1990年の7月のことじゃ。戦後の日本が貧しさから立ち直り、経済発展を遂げたのは、実はこうした多くの援助があったからだということを、決して忘れてはならないぞ! |
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開発途上国地域の開発を目的として行う援助のことを「ODA(政府開発援助)」といいます。皆さんも一度学校やニュースで聞いたことがあるかと思います。しかし、内容をちゃんと知っている人は案外少ないのではないでしょうか? |
Official Development Assistance(政府開発援助)の頭文字を取ったものです。政府によって開発途上国または国際機関に与えられるもので、開発途上国の経済・社会の発展や福祉の向上に役立つために行う資金・技術提供による協力のことです。 |
ODAの活動は大まかに2つに分けられます。1つは国際機関を通しての支援(=多国間協力)、もう1つは日本が直接する支援(=二国間援助)です。
援助には①お金を貸す②お金をあげる③技術を教える、といったように様々な方法があります。
日本は、開発途上国の状態や発展状況に合わせて必要なものを考え、支援を行っています。
日本は1991年から2000年までの10年間の援助額は世界1位でしたが、2001年にはアメリカに次いで2位、2007年からはアメリカ、イギリスなどに次いで世界5位となっています。しかし、これまで日本が ODA で援助をしてきた国や地域は、185カ国・地域。この国々の中には、日本がその国にとって最大の援助国になっている国が多数あるのです。 |
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日本は多くの国を支援してきたんじゃな。では、世界ではどんな支援が行われているのか見てみよう! |
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世界で行われている支援としては、ミレニアム開発目標などが挙げられます。
ミレニアム開発目標とは、2000年に国連ミレニアムサミットで採択された国連ミレニアム宣言と1990年代に開催された主要な国際会議やサミットで採択された国際開発目標を統合し、一つの共通の枠組みとしてまとめられたものです。世界中の人達がもっと協力し合い困っている人たちを助けようと、2015年までに8つの目標を決めました。 |
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貧しくてお腹を空かせている人をなくそう
小学校に通えるようにしよう
男女の差をなくそう
赤ちゃんや子どもたちをまもろう
お母さんをまもろう
病気をふせごう
自然を大切にして,くらしを良くしよう
世界のみんなで助け合おう |
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現在、この目標を達成するために国連に加盟している国の政府が中心となり、国際機関・市民団体・NGO・民間企業などが協力し合っています。 |
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NANAの意見 |
子供の貧困問題は世界全体で取り組まれている問題なんだな。貧困に苦しむ人々の割合は、減少傾向にある。しかし、それでも世界人口の4分の1以上は、今も十分な収入が得られず、食糧を安定的に買うことができない、という現状であることを忘れてはならないと思う。 |
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OECD加盟国中の貧困率1位であるメキシコで行われた「ある」政策が、貧困削減の成功例として国際社会からも高い評価を受けているといいます。ここではその政策について紹介します! |
条件付き現金給付プログラム
この政策における条件とは、まず低所得者に給付されるお金の使い道は、子どもの教育・健康に支出されるよう限られていることです。そのため、給付対象は家族の健康を担う母親と決められ、母親には栄養管理の勉強をすることも義務づけられ、もし母親が子どもを学校に通わせていなかったら給付は打ち切られてしまいます。政策の効果や問題点の検証をNGОなどの外部機関がおこない、改善策を検討します。
つまり、単に低所得者にお金を配って救済する対症療法ではなく、貧困という病を根本から治療するのが「条件付き現金給付プログラム」なのです。国を挙げて次世代を担う人材育成に取り組むこのプログラムは、1997年に始まり、現在は人口の約4分の1が受給者になっているそうです。2009年、この政策の効果を認め、世界銀行は15億ドルの融資を行いました。
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この政策の重要なポイントは、ただ単に貧しい人にお金を与えるのではなく、次世代を担っていく人材の育成に国を挙げて取り組んでいる、という点じゃろうな
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