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-少産多死の時代
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まとめ

HOME>学ぶツアー>未来予想図>私達が背負う未来

ここでは日本の未来を想像してみましょう。

これまで日本の未来について、人口問題、社会保障問題の面から説明してきたが、キミはどう思ったかな?ところで!
「あれ?子供の貧困問題についてのサイトじゃなかったの?」
って 思っている人も多いのではないかな…?実は、子供の貧困問題は人口問題、社会保障問題と大きく関わっているんじゃぞ!
子供の貧困問題をこのままにしておくと
日本の未来に大きな影響を及ぼすのじゃ…
メンバー4人の顔



これまで、日本の人口減少が進み少産多死の時代が危ぶまれていることや、少子高齢化社会が進むことで社会保障費が膨らみ、若者の負担が増すことについて説明してきました。私達が大人になったときの日本は大変厳しい状況にあると感じてもらえたでしょうか?
しかし!
子供の貧困問題の現状が解決されないと、さらに酷い状態になることが予想されるのです!

「少産多死の時代」で説明した人口ピラミッドを思い出してください。働き盛りの世代が年々減少し、高齢者の割合が増えることを説明しました。

しかし、「日本は相対的貧困率が約16%である」という事実を考えてみてください。

2025年
75歳以上 2,179万人
18%
65~74歳 1,479万人
12%
20~64歳
(働き盛り)
5,343万人
45%
20~64歳
(貧困状態)
1,216万人
9%
19歳以下 1,849万人
15%

もし将来的に働き盛りの世代でも6人に1人が貧困状態にあるとすれば、その人達は何らかの公的支援を受けることとなり、その負担分は残りの45%の人たちが支えることになるのです!

ならば、子供の貧困を改善することは日本の未来を改善することになるのではないでしょうか?


貧困ゆえに学習環境に恵まれず、学力が十分でなく、全日制高校に進学できなかったり、進学してもドロップアウトしたりしてしまえば、良い仕事に就くのは難しくなります。早いうちに貧困状態から改善されることが必要です。

ベネッセ教育総合研究所の「貧困が引き起こす子どもの就学・進学問題」フォーラム
『キッズドア編【後編】』

学習支援により貧困の連鎖を断ち切ることのメリットを明確にする、こんな試算もあります。

たとえば、高校に進学できず、中学を卒業してすぐにフリーターになった子がいるとします。その後も不安定な就業を続け、40歳からは月額8万円の生活保護を受け始め、そのまま75歳になったとすると、その子が35年間で受給する生活保護の総額は3,360万円にもなります。一方、同じ子が教育支援を受けて高校に進学することができ、その後大学も卒業して中小企業の正社員になれた場合、その子の生涯賃金は2億6,000万円、生涯で収める税金は3,010万円に上るのです

その差額は6,370万円になるのです!

出典:ベネッセ教育総合研究所 特集 CO-BO「貧困が引き起こす子どもの就学・進学問題」フォーラム キッズドア編【後編】の図を参考に作成 (http://berd.benesse.jp/special/co-bo/co-bo_theme2-2.php)

生活保護は一度受給し始めると、そこから抜け出すのはかなり難しいのです。また、生活保護受給者の子どもは生活保護受給者になりやすい、という貧困の連鎖も引き起こします。

貧困の改善には、世帯への現金給付拡充をはじめ、さまざまな施策が必要とされます。国の政策はもちろん、就学援助など地方自治体が主体の事業も多く、自治体が本気で取り組むことが大切だと思われます。
子供の貧困問題を改善することは、単に貧困の子供を救うだけでなく、日本の経済を、そして未来を救うことになるのです!

学ぶツアーはここまでじゃ!よく頑張ったのぉ。
自分の、そして日本の未来を想像することが出来たかな?
さて、そろそろ目的地についたみたいじゃぞ…下車準備じゃ!

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