光の分散
光の分散とは、下の図のように、光がプリズム等を通るとき、それぞれの波長(光の波参照)の違いによって屈折角が異なる現象をいいます。
上のような現象は光の波長の違いにより光の速度が変わることによって起こります。光の速度は光の波長が長いほど速くなるため、光の波長が長い光は屈折率が減少します。
上の図を見ると、色の性質の表より、波長の長い赤〜波長の短い紫が順番に並んでいます。
実際に実験した動画をご覧ください。
光の分散の仕組みをさらに簡単に説明をします。上のように光が空気中からガラス中に入射すると屈折します(光の屈折参照)。この図では光の波長が違う赤と紫の光だけを表示します。先ほど言ったように、光の波長が長いほど光の速度は速くなります。速度が速い光ほど屈折率が減少するため、上の図のようになります。
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2015 身の回りの光と色の現象