現在でも仲が良さそうには見えないロシアとアメリカですが、旧ソ連とアメリカの関係は今よりも悪いものでした。また、共産主義・社会主義であるソ連と資本主義・自由主義であるアメリカとの対立は冷戦(戦火を交えない戦争)と呼ばれ、ヨーロッパやアジアにまで影響を及ばせました。その後、冷戦は終結し一旦は関係が改善したもののウクライナにロシアが軍事介入したことなどからアメリカとロシアの関係は冷え込みました。
しかし、ロシアのプーチン大統領は先日のアメリカ大統領選で当選したトランプ次期大統領に対し歓迎する姿勢を見せています。
社会主義国家同士で中が良さそうに見えるロシアと中国の関係は、旧ソ連時代は思想理論の違いによってあまり良いものではなく、国境紛争にまで発展しました。しかし、ソ連の指導者であったゴルバチョフ書記長がアジアへの政策を展開したことによりロシアと中国の関係は前進しました。
その後も、中国へ兵器を輸出するなど経済的にも関係を持つことでロシアの経済危機なども乗り越えて来ました。
ロシアとEU(欧州連合)は中国とは違い、今も関係は良くありません。
ロシアはEUに接している最大の国で、ヨーロッパへの大きな影響力を持っています。特に、エネルギー面ではヨーロッパの多くの国がロシアを頼っています。
現在、ヨーロッパ諸国はロシアがウクライナに軍事介入したことなどを受け、経済制裁をしており、EUはロシアへの経済制裁の期間を2017年6月末まで延期することを発表しています。