ここでは音域について学んでいきます。人間の聞きことの出来る音域はどの位でしょうか。実際に様々な高さの音を聞くこともできます。音域について楽しく学んでいきましょう。

  音域とは

人間が聞くことができる音は可聴音と言われ、その可聴音の範囲は一般的には20Hz〜20kHzと言われています。※20kHz=20000Hz
しかし、聞くことの出来る音波の範囲には個人差があり、年齢を重ねえると聞こえる音波の範囲が狭くなってしまいます。下のグラフを見ると特に高音が聞きにくくなることが分かります。そのため、モスキートーン(←をクリックで詳しく見る)のような高音は若い人にのみ聞こえるのです。
※モスキートーンは17000Hz前後の音
なぜ年を重ねえると可聴音が狭くなってしまうのかは後程説明します。


※出典 補聴器と難聴の総合情報サイト 「みみから。」 (http://www.widexjp.co.jp/deafness/what/symptoms.html)より引用

また、100Hz以下の音の波を低周音波、(一般に)人間が聞くことの出来ない20Hz未満の音の波を超低周音波、20kHzを超える音の波を超音波と言います。下の図は、それを横グラフで表したものです。

では、低音から高音までの広範囲の音を実際に聞いてみましょう。


動画では何Hzまで聞くことができたでしょうか?高齢になると10000Hzを超える音が聞きにくいと思います。では、なぜ年齢を重ねると高音が聞きとりづらくなるのでしょう。まずは人間が音を認識する仕組みを見てみましょう。

  人間が音を認識する仕組み




※出典 補聴器と難聴の総合情報サイト 「みみから。」 (http://www.widexjp.co.jp/deafness/what/symptoms.html)より引用

年齢を重ねるにつれて高音が聞きにくくなるのは何故かを知るためには、まず人間がどのように音を認識しているのかを理解する必要があります。上の図が人間の耳の中の構造です。図にもある通り、人間の耳は大まかに外耳、中耳、内耳の三つに分かれています。外耳、中耳では伝わってきた音の振動を伝えます。そして、最も重要なのが内耳です。図を見ると内耳には蝸牛(かぎゅう)という三回巻いた管があります。その中の基底膜に伝わると音の周波数が識別され、神経信号に変換します。基底膜では手前側では高い周波数の音に、奥側では低い周波数の音に振動することで音の周波数を区別しています。このようにして、人間は様々な音を認識しています。
高音を認識するのは基底膜の手前側の細胞です。つまり、高音が聞きにくくなるのはこの手前の細胞が機能しなくなるからだと分かります。年齢を重ねるにつれて高音を識別する細胞が機能しなくなるのは、この細胞が多くの音にさらされてしまう、手前側にあるからだったのです。これで疑問が解決しました。

まとめ
※クリックするとカッコ内の単語が表示されます。
・人間が聞くことができる音は(   )と言われ、その範囲は一般的には(        )といわれている。
・20kHzを超える音の波を(   )という。
・人間の耳は大まかに(        )の三つに分かれる。
・(   )では手前側では高い周波数の音に、奥側では低い周波数の音に振動することで音の周波数を区別している。
                               ↑音の現象に進みます。


Copyright(C) 2016 音の世界 All Rights Reserved.