ここでは、モスキート音(モスキートーン)について学んでいきます。実際にモスキート音を聞いたり波形を見ながら、モスキート音について学んでいきましょう。

  モスキート音(モスキートーン)

音の現象でまず説明するものは、モスキート音です。別名モスキートーンとも呼ばれます。モスキート(Mosquito) とは英語で「蚊」という意味で、モスキートーンは「蚊が発する不快な羽音」という意味を持ちます。
モスキート音は17kHz(17000Hz)前後の高周波を指します。音の性質-音域-で説明しましたが、人間が聞くことの出来る音域は20Hz〜20kHzなので、この17kHzは非常に高い音であると分かると思います。
また、同じく音域のページで、人間は年をとるにつれて高周波の音が聞こえにくくなるということを説明しました。 若い人は不快に感じますが、中高層の人は聞こえにくかったり聞こえなかったりして不快に感じることは少ないといわれています。
それでは、実際のモスキート音を聞いてみましょう!ここでは16000Hz〜20000Hzを用意しました。


16000Hz

17000Hz

18000Hz

19000Hz

20000Hz


聞こえましたでしょうか?機材によっては再生されていないこともあります。
まずは、17000Hz時の波形を見て見ましょう。

モスキートーンの波形
図を見ると振動数がとても大きい(多い)ことが分かります。これは、モスキートーンが高周波だからです。(音の性質-音の仕組み-参照)
また、聞こえた人の大半は不快に感じたと思います。嫌な音のため基本的には何かを追い払うために使われています。 そもそも、モスキートーンはイギリスで生まれました。このモスキート音のような17000Hz前後の高周波な音は人間の可聴域の最高である20000Hzに近く、年齢を重ねると聞こえなくなり、若者のみが不快と感じるため、若者を追い払うために考案されました。日常の会話などでは3000Hz程度までなので、ここまでの高い音が聞こえなくても、日常生活に特に影響はないと言えます。しかし、一部にしか聞こえないという特徴を生かして様々な場面で活用されていることが分かります。
まとめ
※クリックするとカッコ内の単語が表示されます。
・モスキート音とは(   )Hz前後の高周波のことをいう。
・モスキート音は不快な音のため基本的には何かを追い払うために使われている。
・モスキート音は(    )で生まれた。
                            ↑ドップラー効果に進みます。


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