ここまで、日本の環境問題を見てきました。では、日本の「環境問題」に対する取り組みはどのようなものなのでしょうか。
日本のこれから
日本の環境政策
平成24年に第四次環境計画が閣議決定されました。
第四次環境計画の中には「安全が確保される社会」が前提のもと、「循環型社会」「低炭素社会」「自然共生型社会」を統合的に達成することが盛り込まれています。図で表すと、下のようになります。
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出典:環境省ホームページ「第四次環境基本計画 」(http://www.env.go.jp/policy/kihon_keikaku/plan/plan_4/attach/pamph_ja-1.pdf)より「持続可能な社会」の図をもとに製作しました。
循環型社会とは、自然の資源の使用量を削減して、モノを繰り返し使っていくことを指します。「3R」の基本概念といってもいいでしょう。
また、2000年には「循環型社会形成促進基本法」が公布されました。この法律では環境省の今後の取り組み・対策等のあり方などが定められました。 - 低炭素社会
低炭素社会とは、地球温暖化にブレーキをかけるために、二酸化炭素の排出を抑える社会のことをいいます。
低公害車の普及や、再生可能エネルギーの導入等が必要となってきます。
日本では、2050年までに現状から60~80%の削減を目標としています。※※首相官邸「低炭素社会づくり行動計画 概要」(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ondanka/kaisai/080729/gaiyou.pdf)より。なお、この目標は前政権(2009年9月16日まで)のものです。
- 自然共生型社会
自然共生型社会とは、その名の通り、何年にもわたって自然と共存し、自然の恵みを受け取れるような社会のことを指します。
企業の取り組み
もはや、環境を守るためには、政府が取り組むだけでなく、企業としても取り組んでいくことが重要となってきます。
例えば、家電製品を作る会社では、箱の重量を軽くして、環境負担を減らしたり、インクのカートリッジを回収して再利用するなど、さまざまな方法で環境問題に対して取り組んでいます。また、「グリーン購入」と呼ばれる、環境に配慮した品物を企業が買うようなはたらきも行われています。そのようなはたらきは「環境報告書」公開することも増えてきました。
ワークシート
ワークシートの書き方はこちら(PDF)
POINTと意見
POINT
- 「循環型社会」「低炭素社会」「自然共生型社会」の達成が重要。
- 企業も、様々なものを通して、環境問題改善に寄与している。
僕たちの意見
環境政策なんて、僕たち一般人にとって関係のないことだと思ってきました。しかし、私たちにも関係してくるから、わざわざ環境政策を決めているのです。日本の環境政策を知ることで、日本や世界の今や未来を知ることにつながるのではないでしょうか。
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