スマホの機能

FUNCTION OF SMARTPHONE

CPUの発達と処理速度の変化

CPU development and processing speed change

CPUとはセントラルプロセッシングユニットの略でプロセッサーとも呼ばれています。CPUの役割はマウス、キーボード、ハードディスクなどの入力データを受け取り、コンピューターの「制御と演算」という役割をしています。人間に例えると「脳」、車に例えると「エンジン」というようにCPUはコンピューターにとって必要不可欠な仕事をしているのです。つまり、スマホが進化すると言う事は「CPUが進化しているから」と言っても過言ではありません。

CPUの仕組み

CPUはクロック周波数でその性能を評価することができ、クロック周波数はクロックパルスと呼ばれる信号が処理できるビット数によって決まります。クロック周波数の値が高いほど、命令実行速度が向上し、高性能であるという事になります。そしてCPUの中心部にあるコアと呼ばれる実際に処理を行うところがあります。コアは2006年ごろから1つのCPUにコアを2つ付けたデュアルコアやコアが3つ付けたトリプルコア、コアを4つ付けたクアッドコアが徐々に登場しました。コア数が多いほど高性能というように考えることもできます。なお、分かりやすくまとめると以下のようになります。

クロック周波数 → 働く人の作業スピード
コア数 → 働く人数


現在スマホに使われているCPUと性能
CPUの名称 特徴
SnapDragon アメリカのクアルコムによるモバイルSoCのシリーズ。一日分のバッテリー動作を提出電力のリアルタイムユビキタスコンピューティングを狙っている。
Tegra NVIDIAによるARM系の省電力統合型プロセッサのシリーズ。グラフィック性能が高くチップセットの面積が小さい。
Exynos GALAXYシリーズをはじめとするサムスン電子のスマホに搭載。外部企業への目立った展開はしていない。
Aシリーズチップ AMDアクセラレーテッド・プロセッシング・ユニットのパフォーマンスを発揮できる設計。デュアル・ディスクリート・グラフィックス・ユニットを同時に動作できるようになっている。


AシリーズチップはiPhoneのCPUで、他のがAndroidのCPUで使われています。

iPhoneもAndroidもCPUが進化するにつれてその型番も変化していきました。
では一体どういうところが進化しているのでしょうか。CPUは型番が上がるにつれ、コア数とクロック周波数の性能が上がっていきます。

クロック周波数の単位表
前単位 現単位 一秒当たりの振動数
1000Hz(ヘルツ) 1KHz(キロヘルツ) 1000回
1000KHz 1MHz(メガヘルツ) 100万回
1000MHz 1GHz(ギガヘルツ) 10億回


ではiPhoneとAndroidではどのように性能が上がっていったのでしょう。

スマホのCPUの発達(デュアルコアとクアッドコア)
iPhone iPhone5 AppleA6 デュアルコア、1.3GHz
iPhone5S AppleA7 デュアルコア、1.3GHz
iPhone6 AppleA8 デュアルコア、1.4GHz
Android Google Nexus6 QualcommSnapdragon805 APQ8084,2.7GHzクアッドコア
Google Nexus5 QualcommSnapdragon800 MSM8974,2.26GHz クアッドコア
Asus Zenfone5 QualcommSnapdragon400 MSM8926,1.2GHz クアッドコア
Huawai Ascend G620s Qualcomm MSM8916,1.2GHz クアッドコア


これを見ていくとiPhoneのクロック周波数がAndroidに比べ低くなっています。またAndroid端末ではAndroidが採択しているCPUと比較できるため「選択性」の幅が大きく広がります。
しかし、androidではいまだそのスペックに匹敵するアプリが無いのも現状です。CPUの事も考えたうえで自分に合う機種を選択することも重要です。