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四十一 恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思い初めしか
四十二 契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは
四十三 あひ見ての のちの心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり
四十四 あふことの たえてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし
四十五 あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな
四十六 由良のとを 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋の道かな
四十七 八重むぐら しげれる宿の さびしさに ひとこそみえね 秋は来にけり
四十八 風をいたみ 岩打つ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな
四十九 みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え
昼は消えつつ 物をこそ思え
五十 君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな