1〜10首目までを見たい 百人一首全集1へ
11〜20首目までを見たい 百人一首全集2へ
21〜30首目までを見たい 百人一首全集3へ
31〜40首目までを見たい 百人一首全集4へ
41〜50首目までを見たい 百人一首全集5へ
51〜60首目までを見たい 百人一首全集6へ
71〜80首目までを見たい 百人一首全集7へ
81〜90首目までを見たい 百人一首全集9へ
91〜100首目までを見たい 百人一首全集10へ


百人一首のインデックスへ

 


七十一 夕されば 門田の稲葉 おとづれて

葦のまろやに 秋風ぞ吹く


七十二 音にきく たかしの浜の あだ波は

かけじや袖の ぬれもこそすれ


七十三 高砂の をのへの桜 咲きにけり

外山のかすみ 立たずもあらなむ


七十四 憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ

はげしかれとは 祈らぬものを


七十五 契りおきし させもが露を いのちにて

あはれ今年の 秋もいぬめり


七十六 わたの原 こぎ出でてみれば 久方の

雲ゐにまがふ 沖つ白波


七十七 瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の

われても末に あはむとぞ思う


七十八 淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に

幾夜ねざめぬ 須磨の関守


七十九 秋風に たびなく雲の たえ間より

もれ出づる月の かげのさやけさ


八十 長からむ 心も知らず 黒髪の

乱れてけさは 物をこそ思へ