あなたの疑問に答えます〜単語リスト〜

 

呼吸

 

動物の呼吸には外呼吸と内呼吸がある。植物では光合成が呼吸にあたる。

*外呼吸

生物が空気やなど周囲の環境から酸素を取り込み、二酸化炭素を出す営み。ほ乳類ハ虫類などの陸上生物は肺呼吸をし、水生の動物はえら呼吸をする。またカエルのような両生類は、肺呼吸に加えて皮膚呼吸もする。原生生物などの小さな生物には特別な呼吸器官はなく、細胞膜が酸素と二酸化炭素を拡散させることによって呼吸をしている。

 

*内呼吸

内呼吸は別名細胞呼吸とも呼ばれ、酸素が取り込まれ二酸化炭素が排出されるまでの間に体内で起こっていることをさす。酸素が体内に取り込まれると細胞がそれを吸収し、エネルギーを作り出すのである。エネルギーは有機物の分解によって取り出され、ATPという複雑な有機物になって貯蓄される。有機物の分解の過程を異化とよぶ。

ところで、はじめに呼吸とは酸素を取り込み二酸化炭素を排出する営みだといったが、酸素を利用しない呼吸の方法もある。この方法は嫌気呼吸とよばれ、発酵や解糖という現象をもってATPを合成した。今まで言っていた酸素を利用する呼吸は、好気呼吸と呼ばれる。どちらの呼吸も、有機物を分解し、エネルギーを取り出すというはたらきは変わらない。

最初の生命は嫌気呼吸をする生物であった。原始地球にはまだ酸素が存在していなかったため、好気呼吸はできなかったのである。最初の好気呼吸をする生物が現れたのは、ラン藻が酸素を放出し始めた後で、約38億年前である。


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