ウランの核分裂により発生する放射性物質は気体状のクリプトン・ゼノンなどの希ガス、揮発しやすいヨウ素など、揮発しにくいストロンチウムなどがあります。これらはペレットと燃料被覆管で封じ込められています。
燃料被覆管にピンホールと呼ばれる小さな穴ができると冷却材に放射性物質が溶け出し冷却材が放射能を持ちます。
コバルト、マンガンなど原子炉や配管の内面のさびが冷却材にとけこみ炉心を循環するうちに中性子を吸収して放射性物質となるものがあります。これらの中には固形状のくずであるクラッドやイオン状で冷却材にとけこんでいるものがあります。
これらの廃棄物を処理するのに使用したろ過器のフィルター、イオンを含んだ冷却材を純水に戻すイオン交換樹脂、発電所内の洗濯で使用した洗濯排水、床や機器の洗浄水、作業で使用した紙や布などがあります。