日本は原子力についてアメリカ、イギリス、フランス、カナダ、オーストラリア、中国と2国間協定を結んで協力しています。研究者・技術者、資金、技術・情報、施設、資源、再処理などの分野で国際協力は進んでいます。
核融合エネルギーの研究は国際協力が行われています。日本、アメリカ、EU、ロシアによって国際熱核融合実験炉(ITER)計画が進められており、2010年の核融合実験炉開発を目指しています。
高レベル放射性廃棄物の量を減らしたり、有用な元素を取り出したりする研究の情報交換が
OECD/NEAで行われています。
高レベル放射性廃棄物の最終処分の研究開発はスイスやカナダなどと協力をしています。
アジア地域原子力協力国際会議では中国・韓国・日本・ベトナム・タイ・フィリピン・マレーシア・インドネシア・オーストラリアの9ヶ国で1990年から原子力担当閣僚が原子力政策に関して対話・情報交換をしています。
アジア原子力安全会議では安全確保のための協力、
原子力損害賠償制度、放射性廃棄物管理などについて議論されました。
IAEAはアジア地域の原子力の安全性を確保するため特別拠出金事業を1997年から始めました。これは日本が支援しています。
アジア諸国や開発途上国とはRCAや2国間協定を通じて協力が行われています。
チェルノブイルで事故が起こったことから旧ソ連、中・東欧諸国の原子力発電所の安全を確保するため日本や西側先進諸国は安全技術支援を行っています。