実験で楽しくなる力学教室
Chapter 1
Chapter 2
Chapter 3
速度
速度の合成・分解
加速度
運動の法則
重力加速度と無重力
等速直線運動
等加速度直線運動
放物運動
終わりに
3-2. 速度の合成・分解
さて、速度はベクトルだと説明したね。
だから、力のときと同じように合成や分解ができる。
ええ。
「速度を合成」とはどういうことかというと、よく例えられる例を挙げると
「動く船の甲板の上を歩く人を岸から見た場合」など。
これを図にしてみよう。
このとき、岸を基準にして「人の、岸に対する速度」考えると、 「人の、船に対する速度」に「船の、岸に対する速度」を足さなければならない。
その方法は前にもやった「平行四辺形の法則」だったね。
うん。
それでは次に、相対速度と言うものを考えてみよう。
何かと言うと、「走っている自動車(観測者)から見た自動車の速度(対象者)」みたいなやつだ。
図にしてみよう!
このとき、基準となるのが自動車(観測者)の速度。
以前、「A地点からB地点」を求める時に
OB
から
OA
を引いたように、相対速度も基準の分を引き算すれば求めることが出来る。
さて、そして速度の分解。
これも力と同じように平行四辺形の法則で行うけれど、速度は特にx、y成分に分解することが多いかな?
例えば、
ということができるわけだ。
・速度はベクトルなので、合成や分解が出来る。
・観測者から見た速度を「相対速度」といい、対象の速度から観測者の速度を引くと求められる。
・速度は成分表示することが多い。