台風とは(初級) ‐一生




 
発生から消滅まで
台風の発生から消滅までを大きく4つの段階に分けることができます。
短いもので3日、長いものでは19日くらいの生涯をすごします。

1 発生期
台風のほとんどは赤道付近の海洋で発生します。海水温が高い熱帯の海上では上昇気流が発生しやすく、それによって次々と発生した積乱雲が多数まとまって渦を形成するようになり、渦の中心付近の気圧がさがり、そこからさらに発達して熱帯低気圧になり、風速が17.2m/sを超えたものが台風になります。右の写真は、発生してまもない台風です。



2 発達期
台風となってから中心気圧が下がり勢力がもっとも強くなるまでの期間を「発達期と」いいます。この時期はまだ日本の遥か南の海上に存在することが多く、暖かい海面から水蒸気を吸い取りぐんぐんと発達し中心気圧は下がり、中心付近の風速は急に強まります。右の写真は発達中の台風です。だんだん形が整ってきました。



3 最盛期
中心付近の風速は徐々に弱まる傾向にありますが、反対に暴風の範囲は広がります。台風の目ははっきりとしていて、暴風暴雨に注意が必要です。右の写真は最盛期の台風です。たいてい沖縄付近でこの時期は訪れ、徐々に勢力は弱まっていきます。




4 衰弱期
海水温が熱帯地方よりも低い日本近海に来ると、海からの水蒸気の供給が減少し、熱帯低気圧や温帯低気圧に変わります。衰弱期の最大の特徴は、強い風の範囲が著しく広がることです。そのため、台風から離れた地域でも大きな災害を受けたりすることがあります。日本に接近する台風の多くは、最盛期と衰弱期です。



                    
定義  発生  一生  経路  強さと大きさ