台風とは(初級) ‐定義




 定義
台風とは、東経180度より西の北太平洋で発生した熱帯低気圧のうち中心付近の最大風速が17.2m/s以上になったもののことを指します。風速17.2m/s以下だと熱帯低気圧と呼ばれ、東経180度より東で発生すると「サイクロン」「ハリケーン」などと名称が変わります。風速17mというと人が立っていることができないくらいの威力です。


 
風の目安
台風で起こる災害の75%以上は風によるものといわれています。強い台風では50m以上にもなります。そのとき、地上ではどのような被害が起こっているるのでしょうか。

名称 風速(m/s) 陸上の状況 海上の状況
静穏
(せいおん)
0.0〜0.2 煙がまっすぐに昇っていく、紙飛行機に適する。 鏡のように滑らか
至軽風
(しけいふう)
0.3〜1.5 煙がたなびくが風向計での計測はできない、紙飛行機に適する。 鱗のようなさざ波。
軽風
(けいふう)
1.6〜3.3 顔に風を感じる、木の葉が動き風向計での計測が可能になる、凧揚げに適する。 一面にさざ波。
軟風
(なんぷう)
3.4〜5.4 葉っぱが絶えず動いている、軽い旗がはためく、凧揚げに適する。 波頭が裂け始め泡が硝子のようにみえ白波が現れ出す。
和風
(わふう)
5.5〜7.9 ホコリが舞い上がり、木の枝が動く、凧揚げに適する。 白波がかなり多くなる。
疾風
(しっぷう)
8.0〜10.7 小さな木がゆり動く、水面にさざ波が立つ、凧揚げに適する。 白波がたくさん現れしぶきが立ち始める。
雄風
(ゆうふう)
10.8〜13.8 大きな枝が動き、電線がうなり、傘をさすのが困難になる 波の大きいものが出来始め波頭は砕けて白く泡立つ。
強風
(きょうふう)
13.9〜17.1 木全体がゆれ、風に向かって歩くのが困難になる。 大波が立ち波頭は砕けて白く泡立つ。
疾強風
(しっきょうふう)
17.2〜20.7 木の枝が折れ、立っているのが困難になる。 波頭が聳え立ちしぶきは渦巻きとなって波頭から吹きちぎれる。
大強風
(だいきょうふう)
20.8〜24.4 簡単な構造物が倒壊する。 波頭がのめり、唸り声を上げ、水煙が立ち、波の高さが7〜10mになる。
暴風
(ぼうふう)
24.5〜28.4 立木が倒れ、かなりの被害が生じる 波頭が逆巻き、見通しが損なわれる。
烈風
(れっぷう)
28.5〜32.6 被害が甚大 山のような大波が立ち小さな船は波の影に隠される。
颶風
(ぐふう)
32.7〜 被害が甚大 波が15mに達し泡と水煙のために海と空の境も判らない。


                    
定義  発生  一生  経路  強さと大きさ