教訓を生かし 取り組み




では、実際にどのような対策が考えられているのでしょうか。今日、国や業者は、台風対策のために様々な対策法を駆使しています。

 耐風性能をアップさせた瓦の開発
株式会社ミスミ建設は、下の瓦のハイパーアームが上の瓦のアンダーロック部をがっちりと押さえ込むスーパーロック工法というものが開発されていています。それにより従来の6倍ほどの耐風性能を生み出すことに成功し、台風時などの強風に威力を発揮します。

陶器瓦の5大性能
●耐風性能 従来の6倍
●耐震性能 震度7でも脱落しない
●耐久性能 変色や変質しにくい
●防水性能 従来の1.4倍
●施工性能 ロック構造だが、従来と変わらない


 高性能吸水バッグの開発
洪水などの時に被害を最小限に抑えるための吸水バッグが開発されています。以下のような特徴があります。

●水に接触すると急速に水を吸水し膨張する(通常の50倍)
●吸水スピードが極めて早く、緊急時に、速やかな対応が可能
●極めて軽量、しかも嵩張らず、保管持ち運びが容易
●緊急時の荒々しい作業に耐えられるよう麻袋を採用。又、水に沈み流されぬよう川砂利を麻袋の底に詰めたタイプを開発
●インテリジェントビル、コンピュータルーム床下、発電所等の出水事故対策用として、漏水センサーと併用させた新しいシステムを開発


 自動販売機の無料開放
山口県岩国市では、大規模な災害が発生した場合に飲料不足にならないために、災害対応型の自動販売機が無料で開放されるようになっています。市全域で15カ所も設置してあり、台風に対する高い意識がうかがえます。この試みは近年全国的に広がってきているため、成功すれば大きな被害防止が期待できます。



                    
来る前に  来たら  避難の時に  取り組み  利点