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色と心理


   このページでは各色から連想されるモノに基づいて

  • 人の心理の状態に影響を与える色の作用

  • 色が人の心理に与える効果

  • 世界各国の国旗の由来に登場する色をエリアカラーとして紹介


   上記の項目を掲載しています。

心理状態


それぞれの色から連想されるものを考えてみましょう。 それを元にするとどのような心理状態がイメージできるでしょうか。 以下に、イメージできる代表的な心理状態を挙げてみます。


赤



(連想されるもの)太陽・トマト・血・炎

たとえば、「太陽」からは「元気を与えてくれる」、 また「血・炎」などからは「危険・興奮」という印象が与えられます。 このように赤色が表わす心理状態には他にも次のようなものが考えられます。

(心理状態)元気・情熱・争い・怒り・危険・ストレス・興奮



青



(連想されるもの)海・空・青信号

たとえば、「海」からは「冷たい」というイメージが、 「青信号」からは「安全」という印象が与えられます。 このように青色が表わす心理状態には他にも次のようなものが考えられます。

(心理状態)安全・平和・不安・悲しみ・冷たい



黄



 (連想されるもの)ひまわり・レモン・点字ブロック

 たとえば、「ひまわり」からは「明るい」、 「点字ブロック」からは「注意」というイメージが与えられます。 道路標識の中でも、黄色は注意を呼びかける印象があるため、 警戒標識には黄色が使われています。 このように黄色が表わす心理状態には他にも次のようなものが考えられます。

(心理状態)明るい・危険・注意



緑



 (連想されるもの)森・野菜・非常口

たとえば、「森」のように、公園を散歩したりするのは緑に 心を落ち着かせたり、安らげる印象を与える効果があるからかもしれません。 このように緑色が表わす心理状態には他にも次のようなものが考えられます。

(心理状態)落ち着き・新鮮・安全・くつろぎ



黒



 (連想されるもの)喪服・暗闇・墨(炭)

このように黒には、やはり闇のような暗い印象が与えられるようです。 黒から明るいイメージが浮かぶでしょうか?

(心理状態)暗い・汚い・敗北



オレンジ



(連想されるもの)みかん・柿・かぼちゃ

オレンジはレッドのバイタリティとイエローが結びついた色です。
東南アジアへ行くと、オレンジの衣を身にまとった仏教徒を見かけることが多く、
チベットのダライラマやインドのサイババは象徴的にオレンジを身につけているそうです。
 



ピンク



 (連想されるもの)桃・桜・撫子

たとえば、「桃・桜」のようにピンクは女性らしく優しい印象が与えられるようです。 このようにピンクが表わす心理状態には他にも次のようなものが考えられます。

 (心理状態)穏やか・かわいい・繊細


色が与える効果





赤



気持ちを前向きにし、行動を能動的にする働きがあり、 赤は人の心理的体感温度を高めるといわれています。
同時に、自律神経を活発にし、自己治癒力(傷)を高め、 気分も高揚させる働きを持っているようです。
赤に囲まれていると感覚的に時間経過が早まり(30分を40分に感じたりすること)、 生殖器の発達を促進させる効果があると思われているようです。



青



心理的体感温度を下げ、脈拍を抑え、睡眠を促進する働きがあるといわれています。
青に囲まれていると感覚的に時間経過が遅く感じる効果があるようです。(40分を30分に感じたりすること)



黄



黄色は胃液を刺激し、消化を助けたり、便秘を解消する手助けをする効果があると思われています。
とくにレモンがかった黄色は、ビタミンCに似ていることから、リンと硫黄を刺激して 脳の働きを活発にする効果があるそうです。
さらに黄色は類似ビタミンC効果により、胆嚢や胸腺を刺激して、 骨の成長や骨を強くすることにも効果があるようです。
肌アレに悩んでおられる方には、黄色のブリージングやヴィジュアライゼーションがいいかもしれませんね。



緑



感情的になりすぎるのを抑制する効果があるようです。
肝臓を刺激して血圧調節をし、 眺めることで緊張をほぐす働きもあるようです。
アイレスト・グリーンと言われるように目にとても良いといわれています。



黒



肉体・精神を不活性にし、老化を促進させてしまう効果があるといわれています。
自分の弱さを隠蔽し、強く見せる効果がり、 自己主張を強くする色のようです。



オレンジ



やる気のない気持ちを前向きにさせ、空腹感を引き起こし食欲を促す効果があるようです。
体内のカルシウムの物質代謝を助け、血液循環に良いとも言われているそうです。



ピンク



交感神経を刺激し、頭痛を軽減させ 高血圧、疲労感の緩和する色だと思われています。
ぼけ防止・老化防止になり 卵巣ホルモンの分泌を促し、美容効果があるようです。



紫



不眠、精神的ストレスの緩和をすると思われています。
疲れ目の予防、耳、鼻のトラブルを改善するのに効果があるといわれています。


エリアカラー




 エリアカラーとは、不思議な色です。
 その土地に長らく伝わり、生活の場で身近に使われていながら、普段はあまり
 注目されることがない色です。
 しかし、優れたカラーリストなら、その土地の存在感を訴える色として、
 エリアカラーを発見するのにさほど時間はかからないはずです。
 各地を旅して、よい配色だなと思い、写真に撮ってみると、
 その15〜30%くらいに必ず、エリアカラーが入ってくるものです。

 それはなぜか? その土地の住民たちは、エリアカラーを使って、
 快く美しい配色とイメージを歳月をかけてつくりあげてきたからです。
 人々の感性がその色遣いを通して、洗練されてきたのです。

 この色は、親から子、子から孫へと伝えられ、日常生活を円滑に送るための、
 その土地ならではの配色テクニックとなっています。
 だから、エリアカラーの発見、活用は、その土地らしさの本質を認識し、
 その土地の個性(Area-Identity)をきわだたせる手段として意味があります。


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今回は、世界の国々の国旗をエリアカラーとして掲載してみました。

下の地図で大陸ごとに国を分けているので、地図をクリックしてリンク先に飛んでください。



アイスランド青は大西洋の海を表し、白は氷河と雪原、赤は火山と溶岩を表している。
イギリス白地にイングランドの聖ジョージの赤十字、青地にスコットランドの聖アンドールの白斜め十字、白地にアイルランドの聖パトリックの赤斜め十字、聖パトリックの十字が加えられた国旗
イタリア緑は美しい国土、白は雪と正義と平和、赤は愛国者の熱血を表している。
オーストリア1191年のアッコンの戦いでレオポルド5世がベルトの位置のみ白く残してイスラム教徒の返り血を全身に浴びた服が国旗のデザインの基と故事に基ずいている。
スイス赤地に白い十字の旗は神に仕えるという意味を示している。
スウェーデン青は澄んだ空、黄色はキリスト教と自由、独立を表している。
スペイン黄色は黄金、金の色豊かさを意味し、赤は外敵を撃退した時に流れた血の象徴といわれている。
ドイツ黒は力、赤は熱血、金は栄誉を表している。
ノルウェー赤白青は「自由を表す色」として採用されている。
フィンランド1870年に一詩人が「祖国の湖の青さと雪の白さ」と詠んだ象徴的な色使いを起用した国旗。
フランスフランス革命時では、青と赤はパリ市の色、白はブルボン王朝の色と言われていた。現在では、青は自由、白は平等、赤は博愛を意味いている。
ポーランド上半分の白は白鷲を、また下半分の赤は赤い夕日と自由を求める戦いで流れた血を表している。
ポルトガル緑は誠実、希望と航海者、赤は革命を表している。

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ウクライナ青は青空の色を表し、黄は大地に実る小麦を表している。
カザフスタン青はトルコ系民族の伝統色でカザフ草原の広大な空の色を象徴し平和と幸福を、黄色は希望を表している。
ベラルーシ赤は社会主義と栄光ある過去、緑は豊かな自然と未来を表している。
ロシア白は自由と高貴、青は名誉と独立、赤は勇気、愛、平等を表している。

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アフガニスタン黒は侵略と抑圧、赤は独立を目指した闘いで流された血、緑は達成した独立・自由・平和とイスラム教の理念を表す。
イラク赤は勇気、白は寛大さ、緑はイスラムの伝統色で黒はイスラムの勝利を表す。
イラン緑はイスラムの伝統色、白は平和と永遠、赤は勇気を表している
インドオレンジ色は勇気と犠牲、白は平和と真実、緑は忠誠と礼節を表す。
サウジアラビアイスラムの伝統色といわれる緑を地色に「アッラーの他に神は無く、ムハンマドはアッラーの預言者である」と記したイスラムの聖典「コーラン」の聖句が白く染め抜かれている。
タイ赤は国民の血、白は仏教による加護と国民の純粋な信仰心、青はタイ王室を表す。
大韓民国赤は陽、青は陰を表し善悪・新旧・天地・男女など万物は相対するものから成り立つという東洋思想を表す。
中華人民共和国赤は共産主義の象徴であり漢民族の伝統色、最も大きな星は中国共産党の指導力、これを囲む小さな4つの星は中国人民の団結を表す。
朝鮮民主主義人民共和国青は国家の主権と平和への願い、白は純潔と光明、赤は愛国精神と社会主義の建国精神を表す。
トルコ勇気を象徴する赤が民族色で三日月と星はイスラム教のシンボルであると同時に守護となっており、月の女神ディアナの三日月と聖母マリアの明けの明星を示している。
日本赤は情熱や忠誠心の意味を持ち赤丸は太陽を表す。
パキスタン緑はイスラム教の神聖な色で国の繁栄、白は平和を表し三日月は進歩と発展、星は光と知識を示す。
ミャンマー赤は勇気、青は平和と忍耐、白は純粋さと美徳を表している。
モンゴル赤は進歩と繁栄、黄色は永遠の愛と友好、青はモンゴルの伝統的な色でモンゴル国民を表す。

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アルジェリア緑は勇気、繁栄、白は平和、赤は独立闘争で流れた血を意味している。また、緑と白はイスラム色でもある。
アンゴラ赤は解放闘争で流された血、黒はアフリカ大陸と国民、黄は富を表し、星は社会主義国家を示している。   
エジプト赤は革命、白は明るい未来、黒は暗黒の過去を表している。
エチオピア緑は労働、黄は希望、赤は自由を表し、紋章の星は国民の団結、発展を表している。
カメルーン緑は南部の豊かな森林と未来への希望、赤は独立と団結、黄は北部の肥沃な大地と太陽を表し、風王の五角星は国の統一を表している。
ケニア黒はアフリカ人(ケニア国民)を、赤は自由への闘争を、緑は農業を、そして2本の白線は平和と統一を表している。
コンゴ民主共和国青は平和を、赤は国のために流された血を、黄は国の富を、五角星は輝く未来を表している。
ジンバブエ緑は農業を、黄は鉱物資源を、赤は独立闘争を、黒はジンバブエ国民を、白は平和と未来への進歩を、ジンバブエ遺跡の神柱の鳥より採用された栄光のシンボルである「ジンバブエの鳥」の背後にある五角の赤い星は社旗主義の普遍性・希望を表している。
スーダン緑はイスラム教の繁栄と農業を、赤は革命と社会主義を、白は平和と未来への希望を、黒は黒い土地を表す。
タンザニア緑は国土と農業、黒は民衆、青はインド洋の海の色、黄色の帯は豊かな鉱物資源を表している
ナイジェリア緑は豊かな森林資源と肥沃な農地、白は平和と統一を象徴している。
マダガスカル赤と白はマレー民族のシンボルカラーであった。緑は東部海岸地方に居住する民族の色でマダガスカルを構成する主要民族を象徴している。また赤は主権、白は純潔、緑は希望を表すとも言われている。
マリ緑は農産物、黄色は太陽と鉱物資源、赤は勇気と独立を表している。
南アフリカ配色の原型は黒・緑・黄の横三色旗であった黒人解放組織「アフリカ民族会議(ANC)」で赤・青・白の三色が加わり、世界でも珍しい多色国旗となっている。
モロッコ赤はモロッコのアラウィット王朝を示し、印章の緑はイスラム教を表している。
リビア緑はムハマンドのターバンの色と言われイスラム国家であることを示している。

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オーストラリア左上のユニオン・ジャックはイギリスとの結びつきを表し、南十字星はオーストラリアが南半球に位置していることを示している。
ニュージーランド白い縁取りの4つの星はニュージ―ランドでは赤く輝く南十字星を表している。
パプアニューギニア黒はメラネシア系の国民、黄色は豊かさ、赤は太陽と活力を表している。

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アメリカ50個の星は州の数を表し、13のストライプは独立当初の13州を表している。
アルゼンチン青は空と大地、白は国民気質とラプラタ川を表している。
カナダ両側の赤は大西洋と太平洋で国の位置を示し、中央の白は広大な国土と雪を表して、中央にはこの国の象徴であるカエデが描かれている。
チリ白はアンデス山脈の白雪、青は空を表し、赤は独立のために闘った民衆の血を表している。
ブラジル緑は豊かな森林資源、黄の菱形は鉱物資源を表し、リボンには「秩序と進歩」の意味のポルトガル語がある。
ペルー赤は勇気と愛国心、白は平和、純粋を意味している。
メキシコ緑は独立と希望、白は宗教的な純粋さ、赤は民族統一を表している。

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