突然ですが、宮古島が“エコアイランド宣言”をしたのを知っていますか? このページではそのエコアイランドに向けて宮古島がどのようなエコ活動をしているかについてご紹介したいと思います。
宮古島にはエコハウスという気候風土や住まい方に合わせて造られた環境に配慮した家があります。現在、世界的な問題となっている地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量を減少させるために、エコハウスは有効な家づくりとなっているのです。エコハウスには写真の通り、市街地型と郊外型の2種類が作られています。そして、このエコハウスには様々な工夫がされているのです。
エコハウスには環境に配慮するために、次のような工夫がされています。
・基本的に木で建築されており、熱を吸収する。
・多湿である夏場も、地窓や掃き出し戸を設けることにより、湿気ぽさを解消する。
・台風に備えるためシェルターのような性能がある。
・緑や花ブロックを活かして日差しを遮り、風を通す仕組みになっている。
他にも、全体的に広いスペースが多く、開放的な暮らしができるようになってたりします。
花ブロックとは、コンクリートブロックに穴をあけたようなブロックのこと。最初に穴を開けたときの形が花形をしていたからそう呼ばれるようになりました。花ブロックを使用すると、日差しを遮るだけでなく、風通しを良くしたり、沖縄諸島に多い台風や暴風から家を守ることができます。ちなみに花ブロックは宮古島だけでなく、沖縄などでも使われています。
宮古島といえばきれいな海、というイメージがありませんか。
その〝きれい″が保たれているのは、地下ダムの影響でもあるのです。
まず、地下ダムとは地下水の流れをせき止めて地下水槽に水をためるために地中に作られる遮水壁のことです。宮古島の地下ダムは、宮古島のどこへ行っても必ず下にダムがあると言っても過言ではないほど巨大です。そして、雨水を貯めて住宅分と海へ放流するのと分けているのです。その時に宮古島の地表に埋まっているプランクトンが雨水を分解してきれいな水を作り出しているのです。
地下ダムは、宮古島の人々の生活に恩恵をもたらしています。
なぜか、それは宮古島に川がないからです。もしも地下ダムがなければ、宮古島の水は枯れて、人々の生活が困難になるでしょう。だから、地下ダムがあることで1年を通し安定した水を得られるのです。
宮古島には、花ブロックやエコハウスなど、環境に易しい様々な工夫が施されています。また、宮古島の地下ダムは、なくてはならない存在です。
例えば、地下ダムがなかった場合、極端な洪水や干ばつ等の自然災害が起こる可能性が高くなってしまいます。また、花ブロックがないと暑さに耐えられない島民がエアコンを極度に使い島の光熱費が異常なまでになるかもしれません。
このように、宮古島でのエコ活動は、人々の生活を豊かにしたり、環境を守るための役割を担っているのです。