エコかつ宮古島

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このページは宮古島の地理から考える宮古島とはどのような所なのかについて書かれています。このページを読めば、宮古島のがどのようなところに位置し、どれくらいの大きさなのかが想像できるはずです。

宮古島の場所について

地図
文化祭で制作した立体マップ

宮古島を世界地図で見てみると

宮古島は北緯24~25度、東経125~126度に位置しています。

沖縄本島から南西に約300km/東京から2000㎞。宮古島市は沖縄県の西にある位置する宮古諸島の主島です。


人口‐約55000人

総面積‐164平方km(沖縄本島の13分の1)

宮古島と世界地図
(出典:小学社会5「沖縄県の島々」/MAPAC)
日本地図からの宮古島の位置

宮古島の地理から考える宮古島市

宮古島市は主に池間島、大神島、伊良部島、下地島、来間島、宮古島の大小6つの島で構成されています。
空港は宮古島と下地島に一つずつあり、池間島と宮古島の間に池間大橋が、伊良部島と宮古島の間に来間大橋がかかっており、車やタクシー、路線バスで簡単に各島を行き来できます。大神島へは、1日4~5本程でる船に乗ることができます。さらに宮古島と池垣島のほぼ中間にある多良部島へは宮古島から飛行機で約25分、船にて約2時間半で行くことができます

宮古島市の面積は約204.20㎢です。東京ディズニーリゾートは約100ha、つまり約1㎢なので東京ディズニーリゾート約204個分になります。また宮古島市の人口は54519人。 サトウキビの栽培は沖縄県下でトップクラスの年間生産量を誇り、バガス発電にも使われています。

宮古島のサトウキビ畑
(出典:写真AC)
サトウキビ畑


宮古島の農業

宮古島は、どこを見ても緑があるほど自然が豊かな島です。そんな宮古島では、どのような作物が育てられているのでしょうか。

宮古島のブランド品、アップルマンゴー

アップルマンゴーとはアウィーン種と呼ばれるマンゴーのこと。特産品としていろいろな品種改良やブランド化が行われています。宮古島の地形はそのアップルマンゴーなどの果物の栽培に適しています。
なぜか。それは珊瑚礁でできた島だからです。サンゴ礁は多くのミネラルを含んでいます。そんなサンゴ礁が土台となっている島だからこそ、マンゴーなどの甘みが豊富な植物が育つのです。
アップルマンゴーが宮古島に向いている理由はそれだけではありません。気候も適しています。宮古島は南にあるので、1年を通して温暖なのです。
このように恵まれた土地を生かし、宮古島は作物を育てているのです。

アップルマンゴー
(出典:写真AC)
アップルマンゴー


宮古島の作物を生かして

苧麻(ちょま)という植物を知っているでしょうか。この植物は、世界各地に分布しており、カラクサ科に属する植物です。
宮古島では、苧麻の繊維から作られた上布である宮古上布がとても有名です。苧麻は繊維が細いため、宮古上布はとても薄いです。また繊維が細いため、ゆっくり作業しないと糸が切れてしまいます。なので一反作るのに約3ヶ月もかかるのです。それに、模様の付け方もかなり特殊です。ふつうの布だと模様をつけるときに完全に染め切った糸と全く染めていない糸をうまく織ることで白と藍の模様を作るのに対し、宮古上布は、糸一本一本に白と藍の模様をつけて、それらを織って作るのです。これは、糸を染色するに、織る用の糸に白くするための糸を組み合わせて、染色することで作られています。

苧麻(ちょま)
(出典:「図説 日本の職人」「沖縄まるごと大百科 4 沖縄の言葉と文化」)
宮古上布と苧麻(ちょま)


上記に書いある、アップルマンゴーや宮古上布は、市場に出るだけでなく、ブランド品として、ふるさと納税の返礼品等に用いられています。そして、ふるさと納税で入ってきたお金の一部はエコ活動を推進するために使われてます。

地理のまとめ~今後の課題~

宮古島市は人口密度が低く、少子高齢化が進んでいる一方で、広大な土地を必要とするサトウキビなどの作物の栽培や宮古馬の飼育に向いていることがわかります。今後の課題となるのは少子高齢化問題をいかに解決するか、そして宮古島の広大な土地をどれだけ上手く活用するかということになってきそうです。

宮古島の馬
天然記念物の宮古馬