~高校生は「原子力発電所」「地層処分」についてどう考える?~
メンバーが所属する理科部で2017年にアンケートを私たちの学校の高校1年時(15,16歳時)に実施しました。
アンケート内容は「原子力発電所」と「地層処分」に関する質問を選択、回答式です。
結果は下図のようになりました。
簡単な選択式アンケートでは「プラス」ととらえる生徒は少なかったです。その原因は東日本大震災での福島第一原子力発電所の事故によるニュースや新聞などの報道の影響が大きいのではないかと私たちは予想しましたが、「原子力発電所」について知りえる場が少ないからでもあることがわかりました。原子力発電所について知ることができる数少ない場として学校の授業がありますが、エネルギー問題や、日本に電力を供給するシステムとして火力発電所や水力発電所と並んで紹介されるだけでその仕組みなど、深くまで取り扱わないことが多いのです。インターネットやSNSが広く普及していますが、あまり接することのない情報は自分からアクションしないと知る機会が少なく、流れてくることがありません。
「地層処分」についてのアンケートでは、そもそも「地層処分」という言葉を知らない生徒が多く見受けられました。原子力発電所のことは知っていても、原子力発電所の廃棄物の処分方法までは知らず、「本当に地中に埋めちゃうの⁈」という意見が目立ちました。
しかし、「地層処分について知りたいですか」という質問に対しては、60%の生徒が知りたいと答えていて、全く興味がないということではないようです。また、「理解する適切な年齢はいつか」という質問に対して、41%の生徒が高校生と答えており、やはりこれら地層処分のアンケートでも「学ぶ場が少ない」という問題が浮かび上がってきました。