エコロジーセンター誕生の理由
食品をリサイクルするための会社って珍しいんですよね。
どうしてエコロジーセンターは作られたんですか?
この会社のはじまりは、小田急電鉄株式会社がCSRの目的で作った会社だったんですよ。
◎「CSR」:企業の社会的責任(=CorporateSocialResponsibility)
会社は社会の中で成り立っており、社会の一員です。
なので、会社が長く続き、発展するためには社会をも発展させなくてはなりません。
そのため各会社は、商品を作るのに必要な自然を守る環境保護に力を入れたり、地域の人々からの信頼を大切にするために、ボランティアをしたりしています。
小田急電鉄は、たくさんのスーパーも経営していました。
そこで会社はスーパーで出るたくさんの食品廃棄物を問題視し、その解決とともにほかの場面でも生まれ続けるフードロス全体の解決にも貢献し、CSRを果たそうとしたんですね。
「会社のため」だけを考えるのではなく、「社会のため」にできた会社だったんですね!
ちなみに、エコロジーセンターはフードロスの対策以外にも様々な問題の解決に取り組んでいるんだよ。
ごみ処理の問題
●二酸化炭素の削減
現在、焼却炉で燃やされているうちの約半分は食品廃棄物。
焼却炉で燃やすことでたくさんの二酸化炭素が生じ、地球温暖化を進める原因となってしまっています。
フードエコロジーセンターのリキッド飼料を作るのに燃やす工程はありません!
ゴミ処理場ではなく、フードエコロジーセンターでリサイクルすることで、多くの二酸化炭素を削減することができます。
●化石燃料の使用減少
ゴミを燃やさずに処理することは化石燃料の削減にもなります。
化石燃料は限りある資源である上、購入には高いお金がかかるため使用の減少が望まれています。
●焼却による税金の削減
ゴミを1トン燃やすのには役4~5万円のコストがかかります。
しかし、その多くは私たちの税金から支払われています。
◎ちなみに...
全国の自治体のごみ処理費は年間約2兆円。
この燃やされるごみたちの4~5割が食品なので、年間約8000億~1兆円もの税金が食品を燃やすのに使われているのです。
●畜産経営の問題解決
これだけ多くの問題を、フードロスのための対策をすることで解決できるということは、フードロスがいかに社会的損失を生んでいるのかがわかりますね...。
そうとも言えますね...。
私たちは複数の課題の同時解決を目指しています。
すごいですね!
でも、どうして「ブタの飼料」にリサイクルすることにしたんですか?
ブタの食べるものは、人間が食べるものとほとんど一緒だからなんです。
そうなんですね!
フードエコロジーセンターさんに届くのは、本来人間が食べるもの。それをリサイクルしやすいのはブタだったんですね。