巣から採れるもの

ローヤルゼリー

女王バチや幼虫のための栄養食です。女王バチはローヤルゼリーを食べるだけで一日に2000個もの卵を産むことが可能なのです。一日に自分の体重と同じくらいの量を食べます。
女王バチと働きバチの卵は同じなのですが、王台と呼ばれる特別な部屋に産み付けられた卵が、栄養たっぷりのローヤルゼリーを与えられ続けることにより女王バチになります。
ちなみに1954年、ローマ法王が肺炎により危篤状態になった時に最高峰の医療技術を駆使しても治らなかったことがありました。しかし、ローヤルゼリーを投与し始めた途端に症状が回復し、その後国際養蜂会議において法王自らローヤルゼリーに対し感謝の意を示すスピーチをしたのです。この出来事が、ローヤルゼリーの素晴らしさを世界に広めました。 (http://www.rjkoutori.or.jp/knowledge/page/page_02.htmlより)
養蜂でローヤルゼリーを大量生産するには、女王バチが育つ巣の下部に作られる王台という部屋を模したものをたくさん作ります。その中に、別の巣房に産みつけられた幼虫を移し替えて入れます。これを巣の下部に取り付けると、働きバチが女王バチを育てるのだと思い、ローヤルゼリーをたくさん作って中に入れてくれるのです。あとはそれを回収するだけです。



参考文献
Rowan Jacobsen 『蜂はなぜ大量死したのか(原題 Fruitless Fall)』 文芸春秋、2009年
越中矢住子『ミツバチは本当に消えたか』 SoftBank Creative、2010年
久志冨士男 『ニホンミツバチが日本の農業を救う』 高文研、2009年
全国ローヤルゼリー公正取引協議会 ホームページ  http://www.rjkoutori.or.jp/knowledge/page/page_02.html
一般社団法人 日本養蜂協会 ホームページhttp://www.beekeeping.or.jp/