巣から採れるもの

はちみつ

写真は玉川大学でいただいたはちみつです。 日本養蜂協会によって平成15年に定義された「国産天然はちみつ企画指導要領」によると、はちみつとは
(1)淡黄色ないし暗褐色のシロップ状の液で、特有の香味があり早晩結晶を伴うもの
(2)温度20度で水分22%以下
(3)果糖及びブドウ糖含有量の合計60g/100g以下
(4)しょ糖5g/100g以下
(5)灰分(電気伝導度)0.8ms/cm以下
(6)H.M.F(ヒドロキシメチルフルフラール):5.9mg/100g以下
(7)遊離酸度 100gにつき1Nアルカリ5ml以下
(8)でん粉デキストリン 陰性反応
(9)ジアスターゼ活性値 10以上
(10)抗生物質 陰性反応
と定義されています。

日本でのはちみつの定義は、「ミツバチが作り出した糖度78%以上の甘い色つきの液体」となっています。海外では、糖度が80%以上のものをはちみつと定義している国もあります。日本は他の国より少し基準が緩いのです。
はちみつは大変糖度が高いため中で雑菌が生きられず、強い殺菌効果があります。昔は怪我や皮膚病、火傷の時に患部にはちみつを塗っていたそうです。殺菌効果のおかげで腐りにくく、消費期限もありません。お店で販売されているものの賞味期限は大体3年ほどと表記されています。



参考文献
Rowan Jacobsen 『蜂はなぜ大量死したのか(原題 Fruitless Fall)』 文芸春秋、2009年
久志冨士男 『ニホンミツバチが日本の農業を救う』 高文研、2009年
越中矢住子『ミツバチは本当に消えたか』 SoftBank Creative、2010年
フォーガスチャドウィック, スティーブオールトン, エマ・サラテナント, ビルフィツモーリス, ジュディー アール  『ミツバチの教科書(原題 The Bee Book)』 エクスナレッジ 、2017年
一般社団法人 日本養蜂協会 ホームページhttp://www.beekeeping.or.jp/