Q. カボスを栽培し始めたきっかけは?
A.もともとカボスの販売会社に勤めていて、かぼすを販売する時にもっとカボスのことを知らないといけないと思ったから。
Q. カボスの栽培前後の気持ちの変化は?
A.栽培していく中でカボスの実がなると自分の子供のようにかわいく感じ、カボスを食べるとおいしく感じるとともにほかの人にも知ってもらいたいと思うようになった。
Q. カボスの一番の魅力は?
A.やわらかい香りと周囲からは酸っぱいと言われるが、適度な酸味のバランス。ほかの柑橘類に比べ香りや酸味が突出しているわけではないが、両方が備わっていてそれにより食材を生かした風味付けができる。
Q. カボスを育てるときの工夫は?
A.除草剤を使わない。極力農薬の使用回数と量を減らす。
Q. なぜ農薬を使う?
A.農薬を使わないと出荷時に虫が来て、カボスに傷がつき必要とされる品質は作りにくい。
Q. カボス栽培の大変なところは?
A.炎天下での作業が多いこと。その年の天候によって収穫量に大きな差が出ること。
Q. カボスを出荷するときに気を付けていることは?
A.8月の段階でいうと見た目の大きさの割に果汁が少なく重みがないためかさ増しするので、少なめに箱に入れてつぶさないようにしている。
Q. カボスを加工品として販売し始めた理由は?
A.以前は青果としての出荷が多く出荷されないカボスは廃棄されていてもったいないと思っていたから。また、カボス本来の味では酸っぱいために好き嫌いが激しかったので、飲みやすいジュースなどにして親しみやすくしたかったから。
Q. スーパーなどに黄色いカボスが並ばない理由は?
A.一般的にカボスのイメージは緑色で、必要とされるカボスも緑色が多いから。
Q. 最後に、若い人にカボスを広めていくためにしていることは?
A.カボスのブランド化。若い人に求められるようなパッケージ作り。そのおかげで最近は、関東の若い人には認知され始めている。