カボスの基本情報

カボスの成分

五訂日本食品標準成分表より

エネルギー 水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
25kcal 90.7 0.4g 0.1g 8.5g 0.3g -g -g 0 0.1g

ビタミン
カロテン E B1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン C
10μg 0.1mg 0.02mg 0.02mg 0.1g 0.03mg 13μg 0.15mg 42mg

無機質
ナトリウム カリウム マグネシウム リン 灰分
1mg 140mg 7mg 8mg 8mg 0.1mg

大分とカボスの歴史

江戸時代    宗玄という医師が京都から持ち帰った苗木(種子という説もあるが詳細は不明)を栽植した。

昭和40年    県が積極的に奨励。栽培面積増大。生産量の増加に伴い、県外への出荷が始める。

昭和43年    農協共販が開始

昭和47年    県・農業団体・市町村・生産者による「大分県カボス振興協議会」が設立。消費拡大活動がはじまる

昭和48年    出荷の前進化のために、臼杵市で試験的にハウス栽培が行われる。竹田市ではカボスの加工・販売が開始される。

昭和50年代   「一村一品運動」が喧嘩各地で興り、カボスはその旗手して役割を果たす。

昭和57年頃   関東・関西地区への出荷が本格的になり、特産物として全国に知られるようになる。

昭和50年代後半 産地の貯蔵・選果・ハウスなどの施設や、種無し・晩成品種の導入等で生産並びに出荷の体制が整う。

昭和60年代   樹が成木となり出荷量増加。

平成2年     生産者による大分県カボス研究同士会が発展。「大分県カボス生産者協議会」を設立。振興協議会の担う消費拡大との両面から積極的に進行が図られた。

この頃より、消費動向の変化に積極対応するため貯蔵出荷が本格化し、秋冬料理へと用途が拡大。翌春の早朝ハウス栽培までをつなげる周年出荷が確立される。

出荷形態では、量販店での取り扱いに応えるために4キロ箱から2キロ箱へと変わる。最近ではパック包装による出荷も増大している。

http://www.oitakabosu.com/information/ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/33.html

カボスの生産量

順位 都道府県 収穫量 割合
1位 大分県 3800トン 98.35%
2位 宮崎県 31.5トン 0.82%
3位 福岡県 17.2トン 0.45%
4位 埼玉県 13.4トン 0.35%
5位 群馬県 1.5トン 0.04%

カボスの種類

カボス大分1号(通常品種)
カボスの代表的な品種であり、県下のカボスの約85%を占める。
8月~10月の出荷時期に約80~90gで収穫される。
果汁成分はクエン酸5.7%,糖8%

豊の緑(貯蔵品種)
果実の大きさは「大分1号」と同程度
果経はやや扁平、種子は同程度かやや多い
果実の緑色が他の品種に比べて著しく濃く、黄色く着色する時期も2~3週間程度遅い。
果汁中のクエン酸、糖ともに他の品種より高い
香美の川(種の少ない品種)
75g前後。「大分1号」に比べるとやや小さい
香経は球形。外観は「大分1号」によく似ている
果汁量が多く、クエン酸含量もやや低く、香りはフルーティ
希少品種
祖母の香
70g程度でやや小さい
果頂部に凹環があり、果実にたての放射状のすじが入っている
果汁の内容は「大分1号」とほとんど変わらない
種子が極めて少ないことは「香美の川」と同様である
希少品種