ここでは海洋プラスチックを実際に採集してみた内容について説明します。
マイクロプラスチックを採取しに葛西臨海水族園にやってきました!
【採集方法】
細かい採集方法は、「千葉市科学館」の館員の方に教えていただいた、マイクロプラスチックの採集方法を参考にしました。
この方法は、沖縄県が行っているマイクロプラスチックの採集方法をもとにしたそうです。
(1)事前準備 ~道具の購入~
採集前日、二年生2名(さゆキングと友達T)で、最寄りの100円ショップで購入しました。
100円ショップで無いものは、先生にネットショップで買ってもらいました。
使用方法は、下の「採集道具のリスト」をご覧下さい。
(2)マイクロプラスチックの採集
採集の流れは以下の通りです。
作業①)砂の採取場所を決める
海岸線で採取場所を選定し、海から陸方向に4か所でマイクロプラスチックを採取する。
4か所とは、①汀線より海側、②汀線付近、③汀線より陸側、④植生帯付近のことです。
※【汀線】(ていせん)とは、海面と陸地との境の線のこと。
作業②)砂を採取する
表層の砂をちりとりで採取する(25cm×25cm×1cm)
!これが難しかったです。深さ1cmを正確に取れたか自信がありません。
①水を溜めたバケツの上で、葛西臨海公園で採ってきた砂をふるいにかけます。
ふるいの網目は大きさ5㎜以下のもので行いました。
②水と砂を軽く攪拌した後、30秒ほど待ちます。
マイクロプラスチックは軽いので30秒ほど待つと水面に浮いてきます。
それらを、ネットですくい保存容器に入れます。
③5㎜のふるいでは採り切れなかった石や貝殻をさらに網目の細かいふるいにかけて取り除きます。
そしてまた再び、2で行った作業を行い、マイクロプラスチックを採取していきます。
!ここの作業もあまりうまくいきませんでした。
マイクロプラスチックとその他の素材の区別がつきにくいです。
結果として、この作業では、ほとんどマイクロプラスチックは取れていません。
<作業をしての感想>
小さくて採取が難しいマイクロプラスチックが多かったです。
また、分解されすぎて砂かプラスチックか見分けにくい物も多くありました。
一連の作業は思った以上に大変で当然疲れますが今の自分の行動が海洋汚染を無くしていく一つの策だと思うとやりがいがあると思い、採取を続けることができました。
マイクロプラスチックの採れた量は思った以上に少なく数えられるほどしかありませんでした。
けれど世界にはマイクロプラスチックは海洋汚染の大きな問題とされているので安心はできませんでした。
<インタビューをして追加情報>
次のページのインタビューをしまして、以下のことが分かりました
海岸のプラスチックは、冬よりも、風が吹きつける夏の方が多い。
葛西臨海公園はラムサール条約の湿地のため、清掃が行き届いている。むしろ、荒川や江戸川などの河川の岸にプラスチックはたくさんある。土とプラスチックが1:1で採取できる場所もある。
マイクロプラスチック回収方法の詳細は、以下のサイトを参照しました
「平成28年度沖縄県海岸漂着物等地域対策推進事業報告書」
(https://www.pref.okinawa.jp/site/kankyo/seibi/ippan/marine_litter/h28_houkoku.html)
「マイクロプラスチックに関する情報収集および調査方法の検討」
(https://www.pref.okinawa.jp/site/kankyo/seibi/ippan/marine_litter/documents/h28_3-2.pdf)