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中学生ができること ~インタビューしてみた~

ここでは中学生ができることについて説明します。
 私達はより詳しく海洋プラスチックを知るために、色々な人達にインタビューしました。
 まず、中学校の栄養士のM先生。
次いで、荒川のごみ清掃ボランティアのNPO、「荒川クリーンエイドフォーラム」。
最後に、「江戸川区SDGs推進センター」です。
そして、私たちができることを考えました。

栄養士のM先生へのインタビュー

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自分たちで撮影(画像処理してあります)


 まず、学校の栄養士のM先生にインタビューしました。
 というのは、私たちの学校生活で身近なプラスチックということで、給食の牛乳のプラスチックストローを廃止できないか、という意見が出たからです。

    「M先生への質問と回答」(12月24日)

Q:ストローを廃止している学校がありますが、どう思いますか?
A:ストローがあると牛乳をきれいに飲めるけど、お皿を洗う食洗器に
  ストローが巻き込まれたり、ストローの袋が運んでいるときに
  飛んで行ってしまったり、好ましくはないと思っている。
  ただ、自分でステンレスのコップやストローを持ってくる、となっても
  衛生面で大丈夫かなーとか不安なところがあるので、廃止は微妙。
  ストローを無くすのは難しい。

Q:ビニール袋などプラスチックが出ないように、買い物はどうしたらよい?
A:エコバックとかを使うのも一つの方法。
  お肉屋さんとかはお肉を包むのに
  ビニールを使っていないし、最後買ったお肉を入れるビニール袋は
  エコバックで代用すればさらにビニール袋を減らせると思う。

Q:プラスチックが影響を及ぼしていることについてはどう思う?
A:プラスチックは便利な反面、不便なところもある。
  プラスチックを使わない買い物・生活をしたらよいと思う。
  周りのお店がプラスチックを使わない、土に返っていける包装紙になればいいと思う。

Q:普段の生活で気を付けていることは?
A:エコバックを使うのは勿論、袋はもらわない。箱買いするのではなく、個々で必要な量だけ買うようにしている。

Q:学校給食の牛乳で、ストローを買うのにかかるお金は?
A:牛乳を買ったらついてくる。
  買ったときにいるならあげますみたいな感じ。

 M先生、お忙しいところ、ありがとうございました!

江戸川区SDGs推進センターへのインタビュー

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自分たちで撮影(画像処理してあります)


 次に、江戸川区SDGs推進センターへインタビューに行きました。

 年が変わって、2022年1月7日に、海洋汚染チーム3名+2名で「江戸川区SDGs推進センター」に
江戸川区のSDGsへの取り組みとマイクロプラスチック問題についてお話を伺いに行きました。
この日の前日に雪が降り、いつもとは違う景色を見れました。

 対応していただいたのは、「SDGs推進センター」、「認定NPO法人 えどがわエコセンター」、
「NPO法人 荒川クリーンエイド・フォーラム」の方々です。


「荒川クリーンエイドフォーラムの方々への質問と回答」

「荒川クリーンエイドフォーラム」は、20年以上続く荒川の清掃活動を行うNPO法人です。
詳細は、以下のHPをご覧下さい。
https://cleanaid.jp/

Q:中学生にもできるプラスチックの削減方法はどのようなものがありますか。(家庭や学校で)
A:プラスチックの削減には、「発生源」と「回収」の両面が必要。
  「荒川クリーンエイドフォーラム」の河川清掃は「回収」にあたるが、
  「発生源」の面で、中学生は工夫できます。
  皆さんはエコバックを幾つくらい持っていますか?
  (⇒5枚くらいという返答が多い)
  その5枚のエコバックを使っていますか?
  エコバッグはたくさん持っているかもしれないけれど、 100回くらい使わないと
  ポリ袋分のエネルギーを回収できない
んです。
  今ある手段を実行することが大事です。

Q:他の自治体で行っている、給食のストローの廃止(マイストローやマイカップ持参なども)は可能ですか。
  またどのような手順で行いますか。
A:給食のストローについては各自治体の状況もある。
  教育委員会へ意見を出すことが必要です。
   プラスチックの代わりに紙のストローを使える。丈夫だが少し重い。
  竹や木のストロー使うことも可能だけど太さや長さがパラパラというデメリットもある。
  牛乳の容器の形を変える提案をするのもいい。
  ビン牛乳にするなど(昔はビンの牛乳だった。)
  「そもそも牛乳はいるのか?」という議論をすることもできます。

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自分たちで撮影(画像処理してあります)
Q:海洋汚染による江戸川区民への影響はありますか。
  プラスチックを含んだ魚を食べたら本当に人間に害がありますか。
A:海洋汚染による私たちへの影響はあまり無いように見えて、私たちが普段食べてる貝などが
  沢山のプラスチックを取り込んでいるため、結果的に私たちもプラスチックを体内に取り込んでいる ことになる。
  悪影響が出るとしても時間がかかるし、結果的に影響は無いかもしれない。
  ただ、長期間の影響が出てからでは遅いので、予防する必要があります。

Q:エコバッグ使用を進めて実際に効果はありましたか。
A:これから効果の有無が出てくるでしょう。
  エコバックの効果は、ありそうという論文はでているけど実際に効果が出てくるのは
  20~30年はかかります
   レジ袋を失くしたことにより、ポリ袋の購入、生産量が増えてしまったというデータもあります。
  こういう活動は、「全体の影響」を考えることが大事です


Q:中学生からの声で、企業は変わりますか?
  例えば、皆さんも利用する「ネット配送業者」、
  初めの頃は「こんな小さな製品に、こんなに梱包材が」
  のような過剰包装がありました。
  消費者やユーザーが企業に意見を伝えることで、企業の行動も変わっていきます。

  [さゆキング&冨士山の感想]
   私たち中学生がプラスチックを削減するには回収したり、意見を出したり、今あるものを使ったり、
  とにかく行動することが大切
  3.5パーセントの人が行動を改めたら世界が変わる
   私たちがするべきことは、環境に目を向けたり、実際に現場に行ってプラスチックを失くすことが
  どう大切なのかを理解する



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自分たちで撮影(画像処理してあります)
「SDGs推進センター(佐藤さん)の説明」

 〇SDGs推進センターの詳しい業務内容

【SDGsと江戸川区】

「SDGs推進センター」は江戸川区の組織です。
 江戸川区はなぜSDGsを目指すかというと、SDGsの「誰一人取り残さない」 という理念は、
江戸川区が目指す共生社会の「誰もが安心して自分らしく暮らせるまち」 の考え方と一致するためです。

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「パラスポーツマップ」(推進センターより使用許諾)
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「「江戸川方式」の段差ゼロ」(推進センターより使用許諾)
 SDGs推進に向けて、江戸川区では例えば、「区立中学校制服選択制の導入」、「「江戸川方式」の段差ゼロ」、
「22競技のパラスポーツを出来る体制を整備」、「HP多言語化(108言語の表示)」
を行う。
2021年に、「SDGs未来都市」に江戸川区が選定されました。

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「推進センター」(推進センターより使用許諾)
【SDGs推進センター】

 SDGs推進センターは、令和3年4月1日オープンした、SDGsを推進するための拠点です。
SDGsに関する情報発信や啓発活動を通してSDGsの達成を目指している。

 できたばかりの推進センターですが、これまでの主な取り組みは以下の通りです。

・江戸川区SDGsオリジナルシンボルマークをつくりました。
 「花火」「観覧車」「小松菜」をモチーフに、「ともに生きるまち」をめざして広がり、
 つながっていく共生社会を描いています。

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「江戸川区SDGsオリジナルシンボルマーク」(推進センターより使用許諾)
・令和3年度は、SDGsを「知る」「理解する」をテーマに啓発活動を実施しました。
 SDGsカラーを使った、ラッピングバスやフラッグの掲示、区施設のタワーホールや民間業者の協力により葛西臨海公園の観覧車のライトアップなどを行いました。

・SDGs推進センターの職員の方々が気を付けていることしては、電気を消す、可能な職員は歩いて通勤する、
 マイバッグやマイボトルを使う、仕事もプライベートもどちらも充実することができる働き方を意識しているそうです。
   
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自分たちで撮影「江戸川区SDGs推進センターにて」
   

おわりに ~まとめや感想、この後やること~

 

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「冨士山さん」星野王女さまのイラスト
「冨士山さん」

 実際に推進センターに行ってインタビューをするとその場で質問ができたり、 よりわかりやすかったです。 来た特典にパンフレットやバッジなど貰い、 後でwebサイトを作るときに見返せて作りやすかったです。 マイクロプラスチックを使ったアクセサリーなど、色々なものを知れて楽しかったです。

 インターネットで調べるだけではなく、実際に調査に行ってマイクロプラスチックを 採取したり、プロの人や学校の先生にインタビューしたりと様々な体験をしました。

 このwebサイトづくりをしたことで、今まで知らなかった海洋プラスチックの問題のことだったり、問題解決のためにしてきたことなどに興味を持つことができました。

 身の回りの人にもこんな問題があって こんなことから対策は始められる、ということを教えていきたいです。 このwebサイトから興味を持ってくれる人が少しでも増えてくれたらうれしいです。

 
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「さゆキング」星野王女さまのイラスト
「さゆキング」

 本とかにも載っていなかったようなことが多数聞けて勉強になったし、思ってたよりも優しく、面白い団体で驚きました。SDGs全体についてはまだまだ知らないこともあって色々勉強になりました。

   特に印象に残っていたのはプラスチック採取の時のことです。少なかったのは季節のせいだったという事なので、また、次は夏とかに個人的に行ってみたいと思いました。大変なことも多々あったけど、無事に完成して良かったです。

「星野王女さま」

 「SDGs推進センター」、「認定NPO法人 えどがわエコセンター」、「NPO法人 荒川クリ-ンエイド・フォ-ラム」の方々から話を聞いて、私は、ネットじゃ手に入れることができない貴重な情報をゲットしました。

 
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「星野王女さま」星野王女さまのイラスト
 特に印象に残ったのは、「NPO法人 荒川クリ-ンエイド・フォ-ラム」では、海岸で拾ったプラスチックの小さい残骸をデザインして、ピアスなどのアクセサリーにしていることです。

 私は一応、 「生徒会本部役員」をやっているので、全校に 「プラスチックを減らそう運動」を呼びかけたいと思います。
そして、2年生後期に、「生徒会長」に立候補し、上一色中学校の代表として、「江戸川区SDGs中学生議会」に出席し、「給食のプラスチックストロー廃止」を提案しようと思いました。

※「O村」さん、「F谷」さんのコメントは、後日収録・・・