株式投資
※この画像はチームメンバーが作成しました。
大前提として
「株式を買う」ということは簡単に言うとその企業を買うということであり、企業にお金を貸しているということでもあります。
株価(株式の値段)は企業ごとに異なり、需要と供給によって価格が変動します。
また、株式の発行数は企業ごとに決めることができ、発行数×株価のことを「時価総額」と言います。大事な用語なので覚えておきましょう。
そして、価格変動において必ず知っておかなければならないことは、「株主のほとんどが機関投資家であること」「株価は未来の企業の様子の表れ」と言うことです。
※機関投資家とは、投資会社などの法人や政府などのことを言います。
投資家たちはその企業の未来を予測して株を購入します。
そのため、今業績が良いからといって株価が上がったり今栄えているから株価が上がるとは限らないのです。
株式投資とは
株式投資とは、企業が発行する株式を購入して配当や優待を得たり、売買益を得たりする投資方法です。
現在日本では、家計の金融資産構成のなかで現金・預金が約50%以上を占めており、株式(投資信託を含めた)が占める割合は約14%ほどです。(2022年8月20日 日本銀行調査統計局 資金循環の日米欧比較より)
この数値をみてどのように感じますか?
ここで、経済大国である米国と比較してみましょう。
米国では現金・預金が約13%、株式が占める割合が約50%を占めているのです。
米国と比較してわかるように、日本人は家計の金融資産に占める株式の割合がとても少ないですよね。
なぜ、こんなにも日本と米国で違いができるかというと、お金の教育で学習したように日本では「投資=悪、危険」という考えが根強く残っているからだと思います。
この考えを払拭するには、もっと投資について学ばなければなりません。
「投資=悪、危険」は間違い!?
なぜ、投資が「危ない」「危険」と言われるのでしょうか。
それは、資産が減る可能性があるからです。
しかし、リスクを管理することで危険な部分は最小限に抑えることができます。
一つ目は、前の項目でも学習したように、分散投資をすることです。
二つ目は、購入する企業を調べて分析することです。
証券取引所に上場している企業は、業績を開示しなければなりません。
その企業の業績から、伸び率や将来性・財務状況などを読み取り、分析することでリスクを最小限に抑えることができるのです。
株主の権利
株を保有する人のことを株主と言います。
その株主には主に次の三つの権利があります。
- 議決権:株主総会において経営に参加できる権利
- 配当請求権:会社からの剰余金の分配を受ける権利
- 残余財産分配請求権:会社が解散した場合、残った財産を受け取る権利
これらの権利によって株主は保護されているのです。
東京証券取引所の再編成
2022年4月4日より、東京証券取引所の市場が再編されました。
下の画像をご覧ください。
※この画像はチームメンバーが作成しました。
この画像は、東京証券取引所の「以前の市場」と「新市場」についての画像です。
以前の市場では、第1部、第2部、マザーズ、ジャスダック(スタンダード、グロース)という市場がありました。
その市場が変更され、プライム市場、スタンダード市場、グロース市場という3つの新しい市場に集約されました。
今までは、第1部への上場の条件が緩く上場廃止があまりされないことから企業の数が増え、全体の6割を占めるほどに膨れ上がってしまったのです。
そこで、東京証券取引所は投資活動の活性化の策として市場を集約し、上場する企業を優良な企業に絞ったのです。
最後に
株式投資をすることで企業にお金が回り、経済が活性化し、より良い社会を作り上げることに繋がります。
つまり、株式投資とは本来、経済を活性化させるための重要な行為なのです。
ギャンブルでもなければ、個人だけの利益を求めるような悪いものでもありません。
皆さんには「株式投資をしてください」とは言わないです。
ただ、株式投資についての印象が少しでも良くなることを願っています。
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