酸性雨
酸性雨は、私たちにはあまり身近なものではないように感じますが、
銅像がとけるなど身近なものになりつつあります。そこで酸性雨についてこのページで紹介します。
1.酸性雨の仕組み
①酸性雨とはなにか
 酸性雨とは、言葉のとおり雨が降ることを指します。
また、
雪や霧なども雨と同様に酸性雨と呼ばれることがあります。知っている人も多いと思いますが、雨には元々酸性の成分が入っています。他にも雨には不純物が混じっています。 酸性雨は前述で不純物の濃度が高いと酸性雨になります。この指数を「pH(ピーエイチ、ペーハー)」といい、pH値は低くなるほど酸性が増し、高くなるほどアルカリ性が増します。ちなみに中性は7pHです。
②酸性雨の原因
 
工場の稼働や自動車の利用によって、原因物質である二酸化硫黄や窒素酸化物が発生し、空気中の水分と結びつき酸性の強い成分が雲に溶け込み、酸性雨となります
つまり私たちが自動車を利用したときに発生する排気ガスや工場・火力発電所で石油を燃やしたときに発生する大気汚染物質が原因なのです。

2.私たちに及ぼす影響
 森林への影響
酸性雨が樹木にあたると葉が変色したり、酸性雨が地表に降り、蓄積されると土壌の成分に変化が起こったりします。土壌から樹木へ変化は伝わり、樹木を枯らすことになります。実際に欧米では黒い森林と呼ばれる場所があり、その山岳地の樹木には硫黄が多く含まれています。その樹木を石炭として火力発電などで使用した結果、さらに酸性雨の原因物質が発生し、より森林が枯れる事態となりました。

 建物への影響
 コンクリートの境目に酸性雨が入ることでコンクリートの成分が溶け出します。それによって白く変色したり、氷柱状に垂れ下がったりします。白い筋が入って色が変色した銅像を見かけたことがあると思います。これも酸性雨の影響によるものです。
 
また、大理石やコンクリート、金属などで作られた建造物、橋も酸性雨によって腐食するため、
歴史的な建造物にも影響を与えます。
 動物(魚類)への影響
 
酸性雨が降り積もった川や湖では、秋に産卵をするサケが産卵をしなかったり、産卵どころか死んでしまったり、魚にも影響が出ています。なぜ死んでしまったのか、それは川や湖の水質が変化したためです。
サケの仲間のヒメマスは水質が1pH下がったとき産卵しなくなったそうです。魚の餌となる昆虫や甲殻類(エビ、カニなどの生物)、プランクトンなども水質変化によって減少してしまいます。
人への影響 
酸性雨にあたった髪の毛が緑に変色したり、酸性雨が目に入ると目がしみたり、多少ですが影響が出たという報告があります。
しかし現在はあまりそういった話を聞かなくなりました。前述のとおり、
国内でも世界でも大気汚染問題の対策に力を入れ始めたからです。
現在も酸性雨は降っていますが、以前に比べるとよくなっているということですね。
酸性雨とは、言葉のとおり雨が降ることを指します。
また、
雪や霧なども雨と同様に酸性雨と呼ばれることがあります。知っている人も多いと思いますが、雨には元々酸性の成分が入っています。他にも雨には不純物が混じっています。
3.酸性雨を抑えるには
どうすれば酸性雨は抑えられるのか
徒歩圏内で行けるところは自動車を使わない、優しい電気に切り替えるなど小さな事ですができることはあります。
でも、生活をしているとどうしても大気を汚染してしまいます。
ですが私たちの手で変えることもできます。未来を生きる子供たちのためにもできることから始めましょう。
サイト情報引用元https://www.smart-tech.co.jp/column/environment-issues/sanseiu/
サイト情報引用元https://amenavi.jp/

使用した画像
・イラストや
・いらすとAC